コンゴウインコ(オウム目:インコ科:コンゴウインコ属)
Scarlet macaws, Ara macao
つがいのオスとメスが互いに羽繕いをしている。中米ホンジュラスの国鳥としても有名なコンゴウインコは、メキシコ南部から南米アマゾン一帯にかけて低地に分布。特徴的な赤黄青の配色で、尾は赤色をしている(黄色の羽と青の羽の間には緑色の羽も!)。
体長:約90 cm 撮影地:プエルト・ヒメネス周辺、コスタリカ
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 ここモンテベルデは、11月下旬から乾季に突入した。とは言っても、晴れているにもかかわらず、風に流されてきた霧雨が舞うような、モンテベルデ特有の日々である。そんな季節の到来とともに、目にする昆虫たちの数がグッと増えた。

 一方、ぼくはというと、12月初めから、のどがイガイガ、目がショボショボ、鼻水タラ~・・・クシャミ連発で、体が逆噴射状態のつらい毎日が1週間ほど続いていた。花粉症かもしれない。

 さて、今回ご紹介するのは大型の鳥、コンゴウインコ(別名アカコンゴウインコ)。クリスマスの色をちょっと意識してみました(笑)。最後のページに紹介する昆虫も、ぼくなりにクリスマスをイメージしています。どうぞご覧ください!

カリブ海側からの強い貿易風に流されてくる小雨。
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 コンゴウインコ属(Ara属)は、熱帯アメリカの低地特有の鳥で、かつては14種の記録があったが、現在はその約半数がすでに絶滅している。主な要因は、乱獲と環境破壊だ。コスタリカに生息しているのは2種、コンゴウインコ(Ara macao)とヒワコンゴウインコ(Ara ambiguous)で、ともに保護活動がなされている。

 コスタリカのコンゴウインコの主要生息地は、太平洋側の海沿いのカララ国立公園とオサ半島のたった2カ所しかない。11月初旬、そのうちのひとつのオサ半島を訪れた。モンテベルデからずっと南の低地、オスカー率いるナナフシ調査チーム(第107回)と一緒に。

 調査拠点となる宿泊場所に着くと、建物の横に生えているモモタマナ(トロピカルアーモンド)の木からさっそく「オウムっぽい」声が聞こえてきた(最後に紹介する動画で声が聞けます)。

モモタマナの木の実を食べにやって来たコンゴウインコのつがい(鳥のいる場所2カ所に矢印を入れた写真は下に掲載)。アッタレアというヤシの仲間の実をよく食べているそうだが、ほかに50種ほどの木の実やタネを食事メニューに取り入れているという。
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 上の写真にコンゴウインコがいるのだが、わかるだろうか。コンゴウインコは鮮やかかつ、赤黄青という自然界ではあまり目にしない風変わりな配色をしているのに、緑の中では不思議と目立たない。モモタマナの葉の彩りに似ているからだろう。赤は紅葉する葉で、黄色は日差しを通す葉、青は暗い影の色と言ったところだ。

 翌日、周辺の森の環境を確認するため、オスカーが運転する車で海沿いの道を行くと、またもコンゴウインコに出会った。

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モモタマナの木(シクンシ科)
Tropical almond tree, Terminalia catappa
熱帯の海沿いでよく見かけ、葉が赤く色づいてから落葉するのが印象的な木だ。
高さ:約15 m 撮影地:プエルト・ヒメネス周辺、コスタリカ
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コンゴウインコは矢印で示した場所にいて、モモタマナの木の実を食べていた。
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