第109回 コンゴウインコのカップルはいつも仲良し

立ち枯れした高い木にいる2組のコンゴウインコのつがい。
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 湿原の中を、水しぶきを飛ばしながら車を走らせていると、砂浜の向こうに大海原が見えた。「海を見ておこう!」ということになり、車から降りると、頭上から「ギャーギャー」と鳴き声が響きわたった。

 目の前の立ち枯れした木々の高いところ、20メートルほどだろうか、8羽ほどのコンゴウインコたちが羽繕いをしていた。

 オスカーたちが波の高い太平洋を見に行くのをよそに、早速ぼくは鳥たちの写真撮影と観察を始めた。

 高~い木の上を撮影するのは難しいが、カメラが望遠鏡代わりになった。羽繕いをしたり、羽ばたいたり、目を閉じたり、糞や産毛を飛ばしたり・・・。くちばしが届かない頭の周りは、オスとメスが互い羽繕いし合っている。おしゃれというか、身なりを気にしている感じがひしひしと伝わってきて、見ていると楽しい。

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 1組のつがいが大声を上げながら右手に離れた高い木々へ飛んでいった。ついていくと、そこにもコンゴウインコが8羽ほど。みんな羽繕いをしていた。

「どんだけ羽繕いをするんや!?」と、ツッコミを入れたくなるほど、観察と撮影をしている間の20分、コンゴウインコたちはどれもこれもずっと念入りに羽繕いをしていた。

 10日後、オサ半島から首都サン・ホセに戻る日、コンゴウインコの大声が遠くから聞こえてきたので、見上げると2組のつがいが頭上を空高く横切っていった。

 この鳥たちがずっと安全に、仲良く暮らせる環境であってほしい、と思う。

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飛行中の羽ばたきは、つがいで同調している。
キスをしているようなしぐさも見せてくれた。
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森の林冠部のそのまた上高く、オスメス寄り添うように飛ぶ。
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【動画】木の上で羽繕いをするコンゴウインコのつがい。荒れる海の波音が激しく聞こえる中、コンゴウインコの鳴き声が遠くからでもはっきりと聞こえる。