第161回 コスタリカの青いハンミョウ「タルサリス」はなぜ飛ばないのか?

モンテベルデの研究所の前に、ぞくぞくとやってくるハナジロハナグマのピソちゃんたち。<br>Herd of white-nosed coati, <i>Nasua narica</i><br>体長:約50 cm 撮影地:コスタリカのモンテベルデ、標高1530 m
モンテベルデの研究所の前に、ぞくぞくとやってくるハナジロハナグマのピソちゃんたち。
Herd of white-nosed coati, Nasua narica
体長:約50 cm 撮影地:コスタリカのモンテベルデ、標高1530 m
[画像のクリックで拡大表示]

 ご無沙汰しております! 日本とコスタリカを行き来しながら「たま~にナショジオの昆虫中心生活の連載」を続けています。今は、コスタリカのモンテベルデに滞在中なのですが、今年もなんとなく天候がヘンです。例年なら雨期の終わりごろに発生する雲霧が、雨期の初めから森をすっぽりと覆っているせいで、午後のスコールのような雨はほとんどなく、ずっとシトシト雨が続いています。でも、森の生き物たちは元気そうです!

今年は、こんなもやのかかった雲霧に包まれる日が多い。
今年は、こんなもやのかかった雲霧に包まれる日が多い。
[画像のクリックで拡大表示]

 6月下旬、朝9時過ぎにモンテベルデの研究所の前で作業中、ハナジロハナグマ「ピソちゃん」の甲高い声が響いてきた。しばらくするとハーブ類を植えている鉢の向こうから、メスと子どもたちで形成されるピソちゃんの群れが到来! 全部で20頭ほどで、まだ幼いピソちゃんもいる!

 こちらには気づいていない様子なので、そっとそっと撮影してみる。足は動かさず、腰をひねって、手に持っていたカメラを静かに向けた。開けた草地に強い日差しが差し込んでいて、ピソちゃんたちはそこを好んで・・・ 続きは動画でお楽しみください♪

【動画】お母さんピソちゃんのお乳&カイカイ&幼い子どもたち
久しぶりに太陽光がカッ!とチカラ強く差し込で、ピソちゃんたちは、開けた草むらでお手入れ開始。ダニやツツガムシなどをカイカイ掻き落としているのだろう。するとお乳が丸見え。それでお母さんピソちゃんというのがわかる。オシッコもしている様子。幼い子どもたちもやって来た!親に習って、食べものの昆虫探し!(撮影:西田賢司)

おすすめ関連書籍

ビジュアル 世界一の昆虫 コンパクト版

世界一の記録をもった〈ものすごい〉昆虫135種をすべて写真付きで紹介!2010年に刊行した『ビジュアル 世界一の昆虫』が、手に取りやすいコンパクトサイズになってついに登場。 〔全国学校図書館協議会選定図書〕

定価:2,970円(税込)

西田賢司

西田賢司(にしだ けんじ)

1972年、大阪府生まれ。中学卒業後に米国へ渡り、大学で生物学を専攻する。1998年からコスタリカ大学で蝶や蛾の生態を主に研究。昆虫を見つける目のよさに定評があり、東南アジアやオーストラリア、中南米での調査も依頼される。現在は、コスタリカの大学や世界各国の研究機関から依頼を受けて、昆虫の調査やプロジェクトに携わっている。第5回「モンベル・チャレンジ・アワード」受賞。著書に『わっ! ヘンな虫 探検昆虫学者の珍虫ファイル』(徳間書店)など。
本人のホームページはhttp://www.kenjinishida.net/jp/indexjp.html