ムシノフンツノゼミの1種の幼虫たち
ムシノフンツノゼミの1種の幼虫たち
Treehopper nymphs of Bolbonota sp.
マメ科の1種のピンク色の若葉の裏に整列し、汁を吸っている幼虫たち。葉の色を写し込んでいるかのようなピンク色の部分があるのが、この種の特徴のようだ。
体長:約4 mm 撮影地:サン・ホセ、コスタリカ
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 ぼくはこれまでにムシノフンツノゼミの幼虫を、10以上の植物の仲間(科)で確認してきた。幼虫たちは白い粉を噴いた装いで群れていて、黒い筋模様が入っているものが多い。ぼくの観察によると、どうやら住んでいる植物の仲間によって幼虫の模様やかたちに特徴があり、それぞれ種が異なるようだ。

 さて、ツノゼミの卵の天敵になりうるアリたちも、幼虫や成虫が排泄する甘い「オシッコ」(甘露)を求めてやってくる。あたかもツノゼミたちの世話をしたり、守ったりするかのように周りをウロウロしている。

ノボタンの1種の茎の先端部分。小さな黒いアリたちが、ムシノフンツノゼミの幼虫たちの排泄する甘い「オシッコ」(甘露)をもらいに集まって来ていた。ツノゼミの幼虫の体長は約3 mm。アレナル国立公園周辺で。
ノボタンの1種の茎の先端部分。小さな黒いアリたちが、ムシノフンツノゼミの幼虫たちの排泄する甘い「オシッコ」(甘露)をもらいに集まって来ていた。ツノゼミの幼虫の体長は約3 mm。アレナル国立公園周辺で。
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イチジク科の若木の先端に、白い塊になった幼虫たちがいた。デコメハリアリたちが訪れていて、写真左のアリのアゴには、幼虫たちから頂いた甘露が溜まっている。イチジク科の幹や茎が傷つくと、白い液がたくさん出てくるのだが、白い幼虫たちがそれに似るのかどうかが気になるところだ。幼虫の大きさは約5ミリ。サラピキ地方で撮影。
イチジク科の若木の先端に、白い塊になった幼虫たちがいた。デコメハリアリたちが訪れていて、写真左のアリのアゴには、幼虫たちから頂いた甘露が溜まっている。イチジク科の幹や茎が傷つくと、白い液がたくさん出てくるのだが、白い幼虫たちがそれに似るのかどうかが気になるところだ。幼虫の大きさは約5ミリ。サラピキ地方で撮影。
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 白い幼虫たちは、最後の脱皮を終えると黒っぽいフンに変身!翅が生えていて、飛べるようになる。

上のイチジクの茎の幼虫たちが羽化し、黒いうんち(のような成虫)に変身。白いのは抜け殻。
上のイチジクの茎の幼虫たちが羽化し、黒いうんち(のような成虫)に変身。白いのは抜け殻。
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ムシノフンツノゼミだと思って撮影していた本物のフン。上のイチジクと同じ枝、若葉がかじり食べられた場所にフンがくっついていたのだ。おそらくガの幼虫のもので、幼虫が吐いた糸によってフンが固定されている状態。
ムシノフンツノゼミだと思って撮影していた本物のフン。上のイチジクと同じ枝、若葉がかじり食べられた場所にフンがくっついていたのだ。おそらくガの幼虫のもので、幼虫が吐いた糸によってフンが固定されている状態。
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ノボタン科の茎の先端辺りで見つけた、体長3ミリほどのムシノフンツノゼミのメスと卵(奥の白い部分)。小さな赤茶色のアリたちがやって来ていたので、フンではなくツノゼミだとわかりやすかった。撮影地はサン・ラモンにあるコスタリカ大学が保有する森。
ノボタン科の茎の先端辺りで見つけた、体長3ミリほどのムシノフンツノゼミのメスと卵(奥の白い部分)。小さな赤茶色のアリたちがやって来ていたので、フンではなくツノゼミだとわかりやすかった。撮影地はサン・ラモンにあるコスタリカ大学が保有する森。
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 イモムシもたくさん、フンもたくさん、さて、はて、どれだけのムシノフンツノゼミたちがいるのだろう~?(ちなみに、日本では甲虫のコブハムシやトゲハムシの仲間にフンに似ているものがいる。)

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