――タンザニアで訪ねた孤児院、キリマンジャロ・キッズ・コミュニティには、どのような援助をしたのですか。

マイク ソーラーパネルやパソコンを持って行きました。子どもたちは素直で明るく、元気に暮らしていますが、孤児院の設備が十分に整っておらず、不自由な生活をしています。とくに問題なのが電力です。私たちがソーラーパネルを設置するまで、施設に明かりはひとつしかありませんでした。夜は、その明かりの下で皆が肩を寄せ合うように集まって夕食をとっていたのです。ソーラーエネルギーが使えるようになって、その問題は解決しましたし、パソコンも使える環境が整いました。

 来年は、リリアナと一緒にネパールへ行き、同じような援助活動をする予定です。大きな地震がありましたからね。

――そのような援助活動もしているのですか。

マイク 初めての遠征でグリーンランドに行ったとき、こんなできごとがありました。

 現地で雇ったイヌイットのガイドとフィヨルドを渡っているとき、一頭のホッキョクグマを見つけました。すると、ガイドはライフルを構え、そのホッキョクグマを撃ち殺してしまいました。 イヌイットがホッキョクグマを狩猟するのは合法だし、古くからの文化です。それがわかっていても、僕の気持ちは複雑でした。僕は、未踏の岩山を登るために彼を雇ったわけですが、もしそれがなければ、あのホッキョクグマが殺されることはなかったのです。

タンザニアの孤児院ではソーラーパネルを設置した photo by Mike Libecki
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