第4回 夢は、100歳までに100回の冒険

 僕が引き金を引いたわけではないけれど、責任がある。僕の行動が、この世界に影響を与えるということを知りました。否応なくそういう状況が起こりうるのならば、僕はその土地の自然や人々にとって、好ましい影響を与えるように努めなければならないと思うようになったのです。

――遠征のときは、いつも現地に何がしかの援助をしているのですか。

マイク いつもソーラーパネルとパソコンを背負って遠征しているわけではないですよ。けれども、石鹸と抗生物質は多めに持っていくようにしています。

――石鹸と抗生物質?

マイク テレビなどで辺境の暮らしぶりを見て「シンプルな生活でいいね」と思う人もいるでしょう。けれど、実際の生活はとても大変です。電気もなければトイレもない、医療品もなく、石鹸さえもないというところがたくさんあります。

 南米のガイアナの辺境の村へ行ったとき、ヘビにかまれて足がフットボールのように腫れていた男性に会いました。次の年に同じ村へ行くと、彼は片足を失っていました。そのとき、隣の家に住んでいた少女も、何かで切り傷を負って足が腫れていました。前の年、ヘビに噛まれた男性は助けられなかったけれど、これは見過ごせないと思い、僕は痛がる少女を押さえつけて傷口を石鹸で洗い、持っていた抗生物質を飲ませました。彼女が片足を失うことはありませんでした。

 石鹸で傷口を洗うということさえ、その村の人々は知らなかったのです。僕たちがふつうに知っている簡単な手当の方法を教えるだけでも、彼らの命を救えることもあります。