第2回 僕は冒険家で父親で主夫である

――リリアナさんは小さいころ、遠征でよく留守をするお父さんをどう思っていたの?

リリアナ 小さいころは、冒険するのは普通のことで、どこのお父さんもそうしているものだと思っていました。少し大きくなって、皆がやっているわけではないということが、だんだんわかってきましたけど。

マイク 僕が出かける直前に「危ない山へ行かないで」と泣いたこともあったよ。

リリアナ う~ん、忘れちゃった!

――では、家にいるときのマイクさんは、どんなお父さんですか。

リリアナ とてもよいお父さんです。サッカーの練習やピアノのレッスンなどのときは、いつも送り迎えをしてくれるし、小学校のころは、ボランティアでクラスの皆に美術や算数を教えたり、キャンプの引率をしてくれたりもしました。

マイク 遠征のないときは、ほとんど家にいるわけですから、僕はフルタイムの主夫です。主夫は毎日が、とても忙しい。

――では、親子で一緒に行った南極とアフリカへと話を進めましょう。

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(つづく)

Mike Libecki(マイク・リベッキー)

1973年生まれ。カリフォルニア州クローヴィス出身。ヨセミテ国立公園近くに生まれ育ち、10代の頃からロッククライミングを楽しむようになる。2002年のグリーンランドを機に本格的な遠征をスタート。これまでの冒険旅行は65回を越え、訪れた国は100カ国以上。
2013年、ナショナル ジオグラフィックの「Adventurers of the Year」に選ばれる。マイク・リベッキー公式サイトはこちらから。


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。