第2回 僕は冒険家で父親で主夫である

――では、2012年にまだ政情不安な状態だったアフガニスタンに行ったのも、その関心からですか。

マイク そうです。でもアフガニスタンには、現地調査のために2010年、2011年も行きましたから、そのときが3回目でした。未踏の岩山があるということと併せて、その土地の文化と生活にも興味があります。初めてアフガニスタンに入ったときは怖かったですよ。自爆テロのニュースも多かったし。アフガニスタンに行ったらタリバンに拉致されると思っていました。

しかし、現地に友人もできましたし、僕の挑戦を手伝ってくれる人たちもいて、アフガニスタンが好きになりました。たいていの遠征先では、そんなふうに仲間ができて、その土地がすごく好きになります。

たしかに、辺境には危険も多いのですが、僕はそこへ行きたいという情熱があるなら、どんなに危険でも行くのが冒険家だと思います。けっして無謀な行動をしているわけではありません。必要があれば事前に何度か現地へ行き、土地の人たちからも情報を集めて計画を立てるのですから。

――2002年に話を戻しましょう。グリーンランド遠征は、どのような冒険だったのですか。

マイク 単独の遠征でした。グリーンランド東部で、氷の塊が浮いた海を船で500キロ以上も行ったフィヨルドです。船から降り立つと、そこは巨大な花崗岩の岩に囲まれた場所で、手つかずの自然の風景に衝撃を受けました。

単独で挑んだアフガニスタンにて photo by Mike Libecki
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