第5回 3.11地震の火山への影響を百年後まで試算してみた

 さて、数値シミュレーションには、もうひとつ大きなテーマがある。

 2011年3月11日におきた東北地方太平洋沖地震は、日本の火山活動を活発化させたのだろうか。あるいは、これから活発化させるのだろうか。もしも、そうだとしたら、「どの程度」だろうか。

「地震と火山というのは、やはり密接な関係があります。東北の地震で、太平洋プレートがズルッと動いて、それによって周りにも歪みが伝播していって、例えば火山の下のマグマ溜まりにひずみができちゃうということもあるわけです。マグマはやわらかくて、まわりは固いわけです。その境目にギューッと力がかかる。1つは、マヨネーズを絞り出すみたいにマグマを絞り出してしまう形。あるいは、マグマって前にも言いました通り、ガスが入ってることが一番重要なので、力のかかり方が変わると、例えばビールとか炭酸飲料を振った時のような感じになって、栓をシュッて抜くと飛び出しちゃうようなことが起きる。それで噴火の連動性みたいなことが、言われるんです」

 地震というのは、地殻のひずみが解放される時に起きる現象だと理解している。でも、どこかのひずみが解放されると、別のどこかにまた別の形のひずみがたまるということになってしまうらしい。

 では、実際にこの時の影響というのはすでに出ているのだろうか。個人的には、御嶽山や口永良部島の噴火との関連が気になるが……。

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