第4回 夢は世界のモグラをコンプリート!

 モグラの形態や染色体を調べるには、モグラを捕まえなければならない。つまり、モグラ研究者は、優秀なモグラハンターである必要がある。

 川田さんは、自他ともに認めるモグラ捕りの熟練者である。

 では、いったいどうやるのか。試行錯誤の後に出会った決定版というべき罠をみせてもらった。

モグラ博士のモグラ罠。
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「こういう罠をトンネルの中に仕掛けます。もともとイタチの罠に使ったものを小さくしてあって、中にモグラが入ってくると、バネが弾けて、リング状のワイヤーを引き上げて出られなくする、みたいな仕組みです」

 細い塩ビ管のようなパイプを使っており、そのまわりに、バネの仕掛けがくっついている。一応、怪我をさせずにとる「生け捕り用」だ。川田さんは、このタイプの罠でだいたいのモグラを捕ってきた。

 もっとも、仕掛けさえあれば、誰にでもすぐに捕まえられるというわけではない。

 まず、モグラのトンネルがどこにあるか探さなければならない。トンネルを見つけられても、どのあたりなら罠にかかりやすいか知っていなければならないし、そのためには、モグラの行動パターンを読む必要がある。

 お話を聞いて面白かったのは、モグラの活動時間が1日に3回(3周期)、ということだ。

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