本書の内容

入り組んだ系統樹の中で、私たちだけが生き残った。わかりやすい地図でたどる、壮大なヒトの歴史。

600万~700万年前にチンパンジーとの共通祖先から進化した人類は、多くの種に枝分かれし、アフリカから世界に拡散し、その多くが絶滅し、唯一、ホモ・サピエンスだけが生き残った。人類がどのように生まれ、危機の時代を過ごし、世界各地へ拡散していったのかを、様々な考古学的データをもとに再現した書。

大判の判型に、アフリカから世界各地に拡散していく地図、豊富な図解、写真を掲載し、見応えのある誌面を構成。化石データに加え、古代の気象図や海岸線図を参照しつつ、人類の歴史と大移動の経路をたどる。移動過程における定住や生態系への影響、複数の人類が共存した可能性なども探る。

また最新の皮膚形成術をもとに、化石骨格から各時代の人類の容姿を生き生きとした復元像で再現。生物学的な進化だけでなく、道具や言語、生活習慣などの進歩もたどることで、今日、世界各地で独自の文化を持って暮らす諸民族誕生の謎にも迫る。

目次

序文/まえがき/プロローグ
1章 人類の夜明けと最初の拡散
2章 旧世界のさまざまな人類の形態
3章 ホモ・サピエンスの第2の誕生
4章 新石器革命と世界への拡散
5章 遺伝子・民族・言語の多様性
付録 博物館と遺跡/用語集/参考文献

本書のサンプル

人類史マップ サンプル画像②
人類史マップ サンプル画像③
人類史マップ サンプル画像④
人類史マップ サンプル画像⑤
人類史マップ サンプル画像⑥
人類史マップ サンプル画像⑦

著者略歴

テルモ・ピエバニ Telmo Pievani

パドバ大学(イタリア)生物学部生物科学哲学教授。哲学者であり、進化論の専門家。200以上の著作がある。元々はホモ・エレクトゥスの系統学、特にインドネシアにおける系統を中心に研究していた。2002年以降は東南アジアにおける古生物の多様性進化と先史文化の研究を行っている。

バレリー・ゼトゥン Valery Zeitoun

系統発生論的なアプローチからホモ・エレクトゥスを研究する古人類学者。生物多様性の進化が回復する研究の基盤確立を目指し、東南アジアの第四紀動物相の信頼性の高い指標(化石学、解剖学、年代学ならびに歴史的データの修正)の有用性評価も行っている。UPMC(ピエール・マリー・キュリー大学)で古人類学を教えるほか、タイで、大学院生向けに古生物学と系統学の基礎などを教えている。

日本語版監修

小野 林太郎

1975年生まれ。東海大学海洋学部を経て、現在、国立民族学博物館 准教授。主な編著書に『海域世界の地域研究―海民と漁撈の民族考古学』(京都大学学術出版会、 2011)、『Prehistoric Marine Resource Use in the In-do-Pacific Regions』共編著(ANU E Press, 2013)、『海の人類史ー東南アジア・オセアニア海域の考古学【増補改訂版】(』雄山閣、2018)、『海民の移動誌-西太平洋のネットワーク社会』共編著(昭和堂、2018)、『海洋考古学入門-方法と実践』共編著(東海大学出版部、2018)など。