本書の内容

AI技術の進歩により、行ったこともない場所で、やっていないことをやり、言っていないことを言っている、ニセの動画を作れるようになった。腐敗した政治家や悪質な国家、テロリスト、犯罪者が用いれば、「ディープフェイク」は民主主義と個人の自由を脅かす新たな武器となる。そして世界中の情報が、危険で信用できない「インフォカリプス」の状態になる。本書は、国際的な政治とテクノロジーに関するアドバイザーとして活躍するニーナ・シックによる、未来への鋭い警告だ。

目次

はじめに 世界はニセ情報であふれている
第1章 ディープフェイクはポルノから始まった
第2章 ロシアが見せる匠の技
第3章 米国が占う西側諸国の未来
第4章 翻弄される発展途上国の市民
第5章 犯罪の武器になる野放しのディープフェイク
第6章 世界を震撼させる新型コロナウイルス
第7章 まだ、希望はある

本書のサンプル

著者について

ニーナ・シック

 解説者、著作家、政治アドバイザー。テクノロジーとAIが政治にもたらしている変化に精通している。ブレグジット(英国のEU離脱)、フランス大統領エマニュエル・マクロンの選挙運動、2016年と2020年の米国大統領選などの選挙における他国の干渉、そして誤情報やニセ情報の進化に関連する仕事に携わってきた。
 次世代のニセ情報や、AIを使って作られるディープフェイクを研究し、これまでジョー・バイデン(米国大統領)やエマニュエル・マクロン(フランス大統領)、アナス・フォー・ラスムセン(NATO前事務総長)をはじめとする世界のリーダーのアドバイザーとして活躍。ドイツ人とネパール人の両親を持ち、7カ国語を話す。ケンブリッジ大学とユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの学位を所持。ロンドン、ベルリン、カトマンズを拠点にする。