インドネシアのスラウェシ島に暮らすトラジャ族の人々にとって、死は必ずしも別れではない。家族が死ぬと、その遺体とともにしばらく暮らす。朝、昼、晩、それにおやつの時間に食べ物を運び、話しかける。ホルマリンで防腐処置が施されているため、遺体が腐敗することはなく、いずれはミイラになる。家族を失った悲しみを、遺体に寄り添って和らげる彼らの生活・文化をレポートする。

※ナショナルジオグラフィック日本版 2014年8月号掲載記事