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ドローン写真家のケイレブ・ケナ氏は、米国バーモント州ウェイブリッジ周辺の農地を何度も訪れている。「周りの光や風景がどのように変化するかを見るため、四季を通じて2本の木を撮影し続けています」(PHOTOGRAPH BY CALEB KENNA)

冬は絶好の季節、ドローン撮影5つのアドバイス

2021.02.17
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 カメラ付きドローンを飛ばせば、あたかも鳥が見ているような美しい景色を撮ることができる。ドローンの価格が下がり、操作も容易になったおかげで、プロでもアマチュアでもこの世のものとは思えない写真を撮影できるようになった。

 米国バーモント州の写真家ケイレブ・ケナ氏はカメラ付きドローン「DJI Mavic 2」を使って、生まれ故郷の牧歌的な農場や曲がりくねった川、自然の森を、幻想的な写真に変える。撮影は一年中行っているが、最もドローンを飛ばしたくなる季節は冬だという。「雪は素晴らしいキャンバスで、そこに木や建物の影が描かれています」とケナ氏は語る。「太陽の光が当たれば、美しい青い影を撮影できます」

 操縦方法やルール、それにちょっとしたコツさえ覚えれば、ドローンは創造性を発揮するチャンスに満ちている。ケナ氏のほか、ナショナル ジオグラフィックの写真家やフォトエディターに、ドローンでの撮影を成功させるための5つのアドバイスをもらった。

カメラ付きドローンで上空から撮影すると、バーモント州サドバリーのソーラーパネルとその青い影に覆われた雪が幾何学的な芸術作品に変身する。(PHOTOGRAPH BY CALEB KENNA)

アドバイス1:必ずしも高く飛ばす必要はない

「写真家ははしごに登ったり、ひざまずいたりと、常に新鮮な視点を探し求めています。そのため、6メートル、9メートル、120メートルと上昇できるのはワクワクするものです」とケナ氏は話す。「カメラ付きドローンを手に入れるとまず、可能な限り高い場所に行きたくなります。しかし、私は低空飛行が好きです。120メートルではなく15メートル程度で、鳥が真上から見下ろしているような写真を撮影できます」(参考記事:「低高度撮影の第一人者が撮った「人間の惑星」 その美と痛み」

 低空飛行の方が刺激的で抽象的な写真を撮影できるとケナ氏は考えている。「低空飛行は空中での発見に役立ちます。バーモント州には川や森、農場がたくさんあり、ドローンはそれらを全く違うものにしてくれます」

アドバイス2:自動露出を試す

 コントローラーの画面をのぞき込みながら、ドローンカメラの露出を判断するのは難しいかもしれない。ナショナル ジオグラフィックの写真家マーク・ティッセン氏は「外は明るく、太陽の光はまぶしいため、画面から露出を正確に判断するのはとても困難です」と話す。「最近のドローンはたいていオート露出ブラケット(AEB)という機能を搭載しており、正確な露出を得る助けになります」

 AEBをオンにしておくと、カメラが異なる露出の写真を少なくとも3枚自動撮影してくれるとティッセン氏は説明する。「その後、最も好ましい露出の写真を1枚選択するか、特殊なソフトウエアですべてを1枚の写真に合成できます。明るい夕日や影の下の風景など、コントラストの高いシーンを撮影する際にとても便利です」

ギャラリー:ドローンで撮ったバーモント冬の絶景 写真12点(写真クリックでギャラリーページへ)
バーモント州グリーンマウンテン国有林の上空から撮影した冬景色。曲がりくねった小川が落書きに見える。(PHOTOGRAPH BY CALEB KENNA)

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