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ギャラリー:インコとオウムを愛し、保護に人生を捧げる人々 写真12点(写真クリックでギャラリーページへ)

英スコットランド、オーバートンにあるカレン・アダムズ氏の自宅で、日々のルーティンとして部屋から部屋へと飛び移るマックス。ルリコンゴウインコのマックスは、カレンが初めて迎えた保護インコで、夫のサイモンからの贈り物だった。(PHOTOGRAPH BY MIISHA NASH)

インコとオウムを愛し、保護に人生を捧げる人々 写真12点

2018.11.15
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 消防士のブライアン・ウィルソン氏は、1995年に現役を引退したとき、これからは余暇を使って、子供たちに火事や公共の安全について教えようという計画を立てた。子供たちの前で話をするときには、よく3羽のインコを連れて行った。鳥たちがいると、聴衆は喜び、こちらの話の内容もよく伝わるようだった。ウィルソン氏は、ベニコンゴウインコのロッコに、ストップ(止まれ)、ドロップ(落ちろ)、ロール(転がれ)という芸まで教え込んだ。

 ところが、自動車事故の後遺症を負ったことで、彼の人生も引退後の計画もすっかり変わってしまった。その後、ウィルソン氏は歩いたり話したりする能力を取り戻したが、そこまでできたのは鳥たちのおかげだと彼は考えている。

「鳥たちがわたしを社会に復帰させてくれました。その恩を返すために、わたしは救えるインコとオウムはすべて救い、彼らを人間に飼育されている仲間の中で、一番の幸せ者にしてやりたいのです」(参考記事:「インコとオウム、その人気がはらむ危機と問題」

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マイケル・レイノルズ氏とインコのベリル。英国ケント州の田舎にあるマイケルのコテージの外で撮影した一枚。ベリルは野生化したワカケホンセイインコで、怪我をしているところをマイケルが見つけ、そのまま彼と仲良くなった。マイケルが仕事をしているとき以外、1人と1羽はほぼ常に一緒だ。マイケルはベリルが木の枝や自分の肩にとまりやすいよう、爪を切らずに伸ばしたままにしている。ベリルの風切羽は切っていないが、マイケルは「お行儀のいい」ベリルがどこかへ飛んでいってしまう心配はまったくしていない。(PHOTOGRAPH BY MIISHA NASH)

 現在、ウィルソン氏は、米国メリーランド州で非営利のインコとオウムの保護施設を運営している。同施設では、36羽の引き取り手のない鳥たちを飼育しつつ、里親への譲渡を行っている。

 ウィルソン氏は、写真家ミーシャ・ナッシュ氏によるシリーズ作品「The Wild Ones」に登場する3人のうちの一人だ。ナッシュ氏は、2014年にインコとオウムとその保護活動をする人々の撮影を開始し、英国と米国で、数十羽の鳥と人生を共にしている人たちの姿を記録し続けている。(参考記事:「ようこそ「ネコの船」へ 50匹の共同生活を取材した 写真14点」

「最初はインコとオウムだけを撮るつもりでしたが、保護施設で出会う人々が皆、とてもいいキャラクターを持っていたのです」とナッシュ氏は言う。

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「インコとオウムの達人」を自称するマイケルのもとには、彼らの保護を要請する電話が頻繁にかかってくる。写真は、マイケルが加湿器を使ってアルビノ(白皮症)の個体の呼吸器のケアをしているところ。(PHOTOGRAPH BY MIISHA NASH)
ベニコンゴウインコのスカーレットが週に1度の入浴をしている。(PHOTOGRAPH BY MIISHA NASH)

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