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たくさん生まれたパンダの子どもたちが撮影のために並べられている。中国四川省、碧峰峡にあるパンダ繁殖センターにて。(PHOTOGRAPH BY AMI VITALE, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)

かわいい!けど大変、3年がかりのパンダ撮影の舞台裏 写真20点

2018.08.24
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 ビターリ氏は、中国パンダ保護研究センターが運営する繁殖センターで撮影する中で、ミンミンの出産のような瞬間を目にして深く心を動かされた。「このフォトストーリーに着手したとき、私はそれほど激しくパンダに熱を上げていたわけではありませんでした。ですが、パンダと長い時間を過ごした今は、人々がパンダに夢中になる理由が分かります」

自然を守ることは、私たち自身を守ること

 ビターリ氏は、パンダが注目に値するのは、かわいらしい外見のためだけではないことを理解するようになった。むしろ、彼らが生み出す自然とのつながりが大きいのだ。「パンダが驚異的で、不思議で、貴重な生き物だという実感が生まれてきて、強く心をとらえられました」

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都江堰(ドゥージャンイェン)パンダ基地で遊ぶ生後6カ月のパンダ2頭。赤ちゃんパンダは1歳になるとここに連れて来られ、友達を作る。ここのパンダは生涯を飼育下で過ごす予定だ。野生のジャイアントパンダは単独生活を好む。(PHOTOGRAPH BY AMI VITALE, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)

 野生のパンダは、中国の山々で生涯のほとんどを単独で過ごす。他の個体と一緒にいるのは、交尾と出産の短い期間だけだ。数百万年かけて、竹の多い自然生息地に完璧に適応した食生活を進化させてきた。そのため、生息地の減少に対して特に弱くなってしまった。

 竹に依存し、しかも生息地の喪失に弱いことでパンダの個体数は減少。1990年代に絶滅危惧種(endangered)に指定されると、中国はパンダを救うという難題に取り掛かった。2016年、絶滅の恐れのある動物の状況を評価している国際自然保護連合(IUCN)は、パンダの分類を危急種(vulnerable)に引き下げている。個体数が以前の推定より改善されたからだが、生息地への脅威は残っている。また、自然界では単独でいるパンダを飼育下に置いて繁殖を成功させることの難しさは言うまでもない。(参考記事:「パンダ「絶滅危惧種」解除は正当か、専門家に聞く」

都江堰パンダ基地で、生後6カ月のパンダの子どもたちがニンジンを食べている。(PHOTOGRAPH BY AMI VITALE, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)
囲いが設けられた臥龍の敷地内で遊ぶパンダの親子。子パンダは野生に戻すよう訓練中だが、天敵を認識できるなど、自力で生きるのに向いていると判断される必要がある。(PHOTOGRAPH BY AMI VITALE, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)

 ビターリ氏は、この取材の最終日に訪れた瞬間を思い起こした。プロジェクトに初めて取りかかってから3年後のことだ。臥龍に滞在して、パンダの母子の写真を撮ろうとしていた。「赤ちゃんはいつも寝ているか、母親が隠しているかのどちらかでした。私は『そういうものなのだ。これで取材を終えよう』と考えていました。すると私が出て行く直前、母親が赤ちゃんを口にくわえ、斜面を上って赤ちゃんを前足に載せ、私に見せるかのように持ち上げたのです。そして、元の場所へ戻っていきました」

 偶然だったのかもしれない。だが、ビターリ氏にとっては、パンダと人が感情的・精神的につながった一例だった。「このつながりに気付くことこそが」とビターリ氏は話した。「生き物を大好きになること、そして同じ惑星を共有する全ての生き物のために行動する勇気を持つことにつながるのです」

 ビターリ氏はこう語った。「自然を守ることは、私たち自身を守ることなのです」

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臥龍パンダ基地の核桃坪(ホータオピン)で、パンダを撮影するため特別な変装に身を包んだエイミー・ビターリ氏。野生で生きられるよう訓練中のパンダは、人間を目にすることに慣れてはならず、写真家も例外ではない。(PHOTOGRAPH COURTESY AMI VITALE)

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文=ALEXA KEEFE、写真=AMI VITALE/訳=高野夏美

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