Photo Stories 撮影ストーリー

「14ミリの超広角レンズのおかげで、大きさが際立つ効果が出ました」—ガブリエル・バラシュー氏(PHOTOGRAPH BY GABRIEL BARATHIEU, UPY 2017)

世界水中写真コンテスト、多彩な受賞作13点

2017.02.21

「インドネシア、ラジャ・アンパット諸島の北部、中部、南部を回るオンディナ号での航海に加われたのは幸運でした。ボートがほとんど行かない南部は好きな場所のひとつです。私たちは、独自の生物多様性がある海山『カラン・パラダイス』を目指して潜りました。どこまでもサンゴに覆われた海底を巨大な魚の群れが泳ぎ、外洋性の大きな魚が通り過ぎて行きます。ダイビングの終わりごろ、この広大なサンゴの海底が、種類の違う魚たちでいっぱいになりました。この動きを写真で見せたくなり、岩の上にカメラを置いて、じっと動かずに数分待っていると、ギンガメアジの大群が現れて私を完全に取り囲みました。奇跡の一瞬でした!」—エドワル・エレニョ氏(PHOTOGRAPH BY EDWAR HERREÑO, UPY 2017)
「インドネシア、ラジャ・アンパット諸島の北部、中部、南部を回るオンディナ号での航海に加われたのは幸運でした。ボートがほとんど行かない南部は好きな場所のひとつです。私たちは、独自の生物多様性がある海山『カラン・パラダイス』を目指して潜りました。どこまでもサンゴに覆われた海底を巨大な魚の群れが泳ぎ、外洋性の大きな魚が通り過ぎて行きます。ダイビングの終わりごろ、この広大なサンゴの海底が、種類の違う魚たちでいっぱいになりました。この動きを写真で見せたくなり、岩の上にカメラを置いて、じっと動かずに数分待っていると、ギンガメアジの大群が現れて私を完全に取り囲みました。奇跡の一瞬でした!」—エドワル・エレニョ氏(PHOTOGRAPH BY EDWAR HERREÑO, UPY 2017)
[画像をタップでギャラリー表示]
「この写真は、2016年3月にエジプトのセントジョンズを旅した際、夕暮れ時に撮りました。ダイビングが終わりに近づいたころ、海面近くを泳ぐクラゲと出合いました。どうしても夕暮れを背景にこの美しい生き物を撮りたいと思い、クラゲの形を際立たせようとストロボを使って何枚か撮り、満足のいく1枚が得られました」—パトリック・ピンスキ氏(PHOTOGRAPH BY PATRYK PINSKI, UPY 2017)
「この写真は、2016年3月にエジプトのセントジョンズを旅した際、夕暮れ時に撮りました。ダイビングが終わりに近づいたころ、海面近くを泳ぐクラゲと出合いました。どうしても夕暮れを背景にこの美しい生き物を撮りたいと思い、クラゲの形を際立たせようとストロボを使って何枚か撮り、満足のいく1枚が得られました」—パトリック・ピンスキ氏(PHOTOGRAPH BY PATRYK PINSKI, UPY 2017)
[画像をタップでギャラリー表示]
「ダイビングを終えようとするころ、きれいなイソギンチャクとクマノミが不意に目に入りました。数分後、私はクマノミにピントを合わせていました。レンズを覆うポートにアルミニウムのチューブを取り付けていたので、何枚か撮ると、円形の鏡に映っているような効果が得られました」ルック・ルーモン氏(PHOTOGRAPH BY LUC ROOMAN, UPY 2017)
「ダイビングを終えようとするころ、きれいなイソギンチャクとクマノミが不意に目に入りました。数分後、私はクマノミにピントを合わせていました。レンズを覆うポートにアルミニウムのチューブを取り付けていたので、何枚か撮ると、円形の鏡に映っているような効果が得られました」ルック・ルーモン氏(PHOTOGRAPH BY LUC ROOMAN, UPY 2017)
[画像をタップでギャラリー表示]
「インドネシアのバリ、トランベンのスクーバセラヤリゾート近くで撮ったホウセキカサゴです。ホウセキカサゴの品のある姿を撮ることに、このときは潜水時間のほぼ全てを費やしました。同行したガイドのパインは撮影のためにスヌート(スポットライト)を持っていてくれました。背景が暗くなるようなライティングを得るために30~40コマを撮りましたが、日中の光なのと、水深が12メートルしかないので難しい作業でした。魚を照らすストロボの光源は、Inon Z-240が2灯です。1つはRetra LSDというスヌートシステムに装着して手に持ち、もう1つはごく弱い光を手前に送っています。前日には33メートルの深さでレースのような紫色のホウセキカサゴを撮ろうとして、減圧症を防ぐための待機時間が途中でなくなるという失敗をしていたので、この日はうまく撮れていい気分でした」—ジョン・パーカー氏(PHOTOGRAPH BY JOHN PARKER, UPY 2017)
「インドネシアのバリ、トランベンのスクーバセラヤリゾート近くで撮ったホウセキカサゴです。ホウセキカサゴの品のある姿を撮ることに、このときは潜水時間のほぼ全てを費やしました。同行したガイドのパインは撮影のためにスヌート(スポットライト)を持っていてくれました。背景が暗くなるようなライティングを得るために30~40コマを撮りましたが、日中の光なのと、水深が12メートルしかないので難しい作業でした。魚を照らすストロボの光源は、Inon Z-240が2灯です。1つはRetra LSDというスヌートシステムに装着して手に持ち、もう1つはごく弱い光を手前に送っています。前日には33メートルの深さでレースのような紫色のホウセキカサゴを撮ろうとして、減圧症を防ぐための待機時間が途中でなくなるという失敗をしていたので、この日はうまく撮れていい気分でした」—ジョン・パーカー氏(PHOTOGRAPH BY JOHN PARKER, UPY 2017)
[画像をタップでギャラリー表示]
「友人と一緒に、4月にダイビングに行く計画を立てました。植物プランクトンが発生した直後で、この不思議な魚を観察するのに絶好のタイミングだったからです。日中の間、水はとても透き通り、大型浮遊生物(クラゲや有櫛(ゆうしつ)動物など)がだんだん増えてきます。リュウグウノツカイを初めて観察できたのは日暮れ時のことでした。おそらく、垂直に浮上するプランクトンを追ってきたのでしょう。この写真を撮ったのは夜です。ブイのチェーン(水深2300メートルの海底に固定されています)に沿って深海から上ってきた個体は、数秒か数十秒にわたって何度か姿を見せました。深海に姿を消しては、数メートル離れて再び現れました。美しく特別なこの魚の写真を何枚か撮れましたが、あっという間に闇の中に隠れてしまいました。人として、また自然観察者として素晴らしい経験でした」—ニコラ・チミテラ氏(PHOTOGRAPH BY NICOLAS CIMITERRA, UPY 2017)
「友人と一緒に、4月にダイビングに行く計画を立てました。植物プランクトンが発生した直後で、この不思議な魚を観察するのに絶好のタイミングだったからです。日中の間、水はとても透き通り、大型浮遊生物(クラゲや有櫛(ゆうしつ)動物など)がだんだん増えてきます。リュウグウノツカイを初めて観察できたのは日暮れ時のことでした。おそらく、垂直に浮上するプランクトンを追ってきたのでしょう。この写真を撮ったのは夜です。ブイのチェーン(水深2300メートルの海底に固定されています)に沿って深海から上ってきた個体は、数秒か数十秒にわたって何度か姿を見せました。深海に姿を消しては、数メートル離れて再び現れました。美しく特別なこの魚の写真を何枚か撮れましたが、あっという間に闇の中に隠れてしまいました。人として、また自然観察者として素晴らしい経験でした」—ニコラ・チミテラ氏(PHOTOGRAPH BY NICOLAS CIMITERRA, UPY 2017)
[画像をタップでギャラリー表示]
「この米陸軍航空軍のB-17G フライング・フォートレスは1944年、ヨーロッパ爆撃の際に対空砲火を受けた後、クロアチア、ビス島への進入中に不時着しました。このとき、アーネスト・ビエンノー副操縦士が戦死しています。生き残った搭乗員は救命ボートで逃れました。第2次大戦で使われた有名な爆撃機の見事な残骸は、驚くべき保存状態で水深72メートルの地点に眠っています。ここに潜ったのは1回だけで、深さのために潜水時間は非常に限られ、撮影には相棒であるアンディ・マロビック氏との良好な意思疎通が不可欠でした。何をしようとしているかを潜水前に詳しく説明したので、彼も私が目指す絵を思い浮かべることができました。この航空機の大きさを実感できる写真を撮りたかったので、自然光で撮影し、色のバランスを後処理で整えました」―スティーブ・ジョーンズ(Steve Jones)氏(PHOTOGRAPH BY STEVE JONES, UPY 2017)
「この米陸軍航空軍のB-17G フライング・フォートレスは1944年、ヨーロッパ爆撃の際に対空砲火を受けた後、クロアチア、ビス島への進入中に不時着しました。このとき、アーネスト・ビエンノー副操縦士が戦死しています。生き残った搭乗員は救命ボートで逃れました。第2次大戦で使われた有名な爆撃機の見事な残骸は、驚くべき保存状態で水深72メートルの地点に眠っています。ここに潜ったのは1回だけで、深さのために潜水時間は非常に限られ、撮影には相棒であるアンディ・マロビック氏との良好な意思疎通が不可欠でした。何をしようとしているかを潜水前に詳しく説明したので、彼も私が目指す絵を思い浮かべることができました。この航空機の大きさを実感できる写真を撮りたかったので、自然光で撮影し、色のバランスを後処理で整えました」―スティーブ・ジョーンズ(Steve Jones)氏(PHOTOGRAPH BY STEVE JONES, UPY 2017)
[画像をタップでギャラリー表示]
「クジラの子どもと遊ぶという一生に一度の瞬間のため、私はフランス領ポリネシアで丸1週間を費やそうと決めました。ある朝、奇跡が起こりました。クジラの母子が、水深15メートルの場所で静かに眠っていたのです。危険や不安を感じなければ、彼らは本当に近くまで寄ってきます。体重6トン、体長6メートルの子クジラは驚くほどやんちゃでした。ストロボは使えませんでしたが、必要ありません。深い青と、日光のコントラストで十分でした。難しいのは、日光の入り方を見てベストな位置につき、子クジラが優雅なポーズを取った瞬間をとらえることでした。向かいにもう1人の写真家、ポーズを取ったクジラ、その噴気孔から立ち上る泡。クジラがちらりとこちらを見た瞬間、パシャリ! 永遠に記憶に刻まれた場面です」―クリストフ・ラペーゼ氏(PHOTOGRAPH BY CHRISTOPHE LAPEZE, UPY 2017)
「クジラの子どもと遊ぶという一生に一度の瞬間のため、私はフランス領ポリネシアで丸1週間を費やそうと決めました。ある朝、奇跡が起こりました。クジラの母子が、水深15メートルの場所で静かに眠っていたのです。危険や不安を感じなければ、彼らは本当に近くまで寄ってきます。体重6トン、体長6メートルの子クジラは驚くほどやんちゃでした。ストロボは使えませんでしたが、必要ありません。深い青と、日光のコントラストで十分でした。難しいのは、日光の入り方を見てベストな位置につき、子クジラが優雅なポーズを取った瞬間をとらえることでした。向かいにもう1人の写真家、ポーズを取ったクジラ、その噴気孔から立ち上る泡。クジラがちらりとこちらを見た瞬間、パシャリ! 永遠に記憶に刻まれた場面です」―クリストフ・ラペーゼ氏(PHOTOGRAPH BY CHRISTOPHE LAPEZE, UPY 2017)
[画像をタップでギャラリー表示]
「ガラパゴス諸島を訪れたチャールズ・ダーウィンは、この生物の外見にぎょっとして、こう記しています。『海岸の黒い溶岩石にしょっちゅう姿を見せるのが、この大きく、不格好で嫌悪感を催すトカゲだ。穴だらけの岩同様の黒い体ではい回り、海中で獲物を探す。私は彼らを“闇の小悪魔”(imps of darkness)と呼んでいる。まさにこの地にふさわしい姿だ』。ウミイグアナはほとんどモンスターのようです。ガラパゴス諸島の固有種のため、今や絶滅が危惧されるこの生物と水中の瞬間を共有できるのは、めったにない恩恵です」—ダミアン・マウリク氏(PHOTOGRAPH BY DAMIEN MAURIC, UPY 2017)
「ガラパゴス諸島を訪れたチャールズ・ダーウィンは、この生物の外見にぎょっとして、こう記しています。『海岸の黒い溶岩石にしょっちゅう姿を見せるのが、この大きく、不格好で嫌悪感を催すトカゲだ。穴だらけの岩同様の黒い体ではい回り、海中で獲物を探す。私は彼らを“闇の小悪魔”(imps of darkness)と呼んでいる。まさにこの地にふさわしい姿だ』。ウミイグアナはほとんどモンスターのようです。ガラパゴス諸島の固有種のため、今や絶滅が危惧されるこの生物と水中の瞬間を共有できるのは、めったにない恩恵です」—ダミアン・マウリク氏(PHOTOGRAPH BY DAMIEN MAURIC, UPY 2017)
[画像をタップでギャラリー表示]
「スペイン領カナリア諸島、テネリフェ島のダイビング旅行中に、このアオウミガメに出くわしました。早朝のことで、太陽光線が海面から差し込んでいました。カメラの設定を調整し、ウミガメが寄ってくるまで待ってシャッターを切りました。その後しばらく、ウミガメは私たちの周囲を回っていて、彼らを写真に収められたのは素晴らしい機会でした」―グレッグ・ルクール氏(PHOTOGRAPH BY GREG LECOEUR, UPY 2017)
「スペイン領カナリア諸島、テネリフェ島のダイビング旅行中に、このアオウミガメに出くわしました。早朝のことで、太陽光線が海面から差し込んでいました。カメラの設定を調整し、ウミガメが寄ってくるまで待ってシャッターを切りました。その後しばらく、ウミガメは私たちの周囲を回っていて、彼らを写真に収められたのは素晴らしい機会でした」―グレッグ・ルクール氏(PHOTOGRAPH BY GREG LECOEUR, UPY 2017)
[画像をタップでギャラリー表示]
「ロスイスロテスには、メキシコで屈指のアシカの幼稚園があります。イワシの大群がいる場所で餌を取るアシカを撮ろうとこの地を訪れましたが、私はついていませんでした。イワシがいなかったからです。ですが、面白いものをたくさん見つけました。その1つがこの写真で、幼いアシカがヒトデで遊んでいます。ヒトデ同士がすれ違ったり、あるいは、アシカたちがヒトデをくわえたままカメラに近づいてくるときにいったんヒトデを放し、後でまた捕まえたりしているのを見て驚きました。動きのある写真を撮りたかった私は、アシカがヒトデを口にくわえている瞬間を狙いました。幼いアシカがもっとたくさんいる場所に行ったり来たりして、水中で約4時間を過ごし、少しずつ丁寧に距離を縮め、この写真を撮ることができました」―フランシス・ペレス氏(PHOTOGRAPH BY FRANCIS PÉREZ, UPY 2017)
「ロスイスロテスには、メキシコで屈指のアシカの幼稚園があります。イワシの大群がいる場所で餌を取るアシカを撮ろうとこの地を訪れましたが、私はついていませんでした。イワシがいなかったからです。ですが、面白いものをたくさん見つけました。その1つがこの写真で、幼いアシカがヒトデで遊んでいます。ヒトデ同士がすれ違ったり、あるいは、アシカたちがヒトデをくわえたままカメラに近づいてくるときにいったんヒトデを放し、後でまた捕まえたりしているのを見て驚きました。動きのある写真を撮りたかった私は、アシカがヒトデを口にくわえている瞬間を狙いました。幼いアシカがもっとたくさんいる場所に行ったり来たりして、水中で約4時間を過ごし、少しずつ丁寧に距離を縮め、この写真を撮ることができました」―フランシス・ペレス氏(PHOTOGRAPH BY FRANCIS PÉREZ, UPY 2017)
[画像をタップでギャラリー表示]
「エル・バホンは、スペイン領カナリア諸島のエル・イエロ島海洋保護区にある印象的なダイビングスポットです。一帯では漁業が禁じられており、現在、IUCNレッドリストで絶滅危惧種(endangered)に指定されている魚、ダスキーグルーパー(Epinephelus marginatus)にも大きく成長するものもいます。大きな魚たちがダイバーに慣れ、時にはこのサメのように目と鼻の先まで写真家を接近させることもあります(あらゆるダイバーが無視されることもあります)」—デーブ・ベーカー氏(PHOTOGRAPH BY DAVE BAKER, UPY 2017)
「エル・バホンは、スペイン領カナリア諸島のエル・イエロ島海洋保護区にある印象的なダイビングスポットです。一帯では漁業が禁じられており、現在、IUCNレッドリストで絶滅危惧種(endangered)に指定されている魚、ダスキーグルーパー(Epinephelus marginatus)にも大きく成長するものもいます。大きな魚たちがダイバーに慣れ、時にはこのサメのように目と鼻の先まで写真家を接近させることもあります(あらゆるダイバーが無視されることもあります)」—デーブ・ベーカー氏(PHOTOGRAPH BY DAVE BAKER, UPY 2017)
[画像をタップでギャラリー表示]

文=Sarah Gibbens/訳=高野夏美

Photo Stories 一覧へ