4回目のコロナワクチン接種、どうすべき? 専門家に聞いた

秋にはオミクロンBA.4とBA.5対応ワクチンが登場予定、米国の例

2022.07.14
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2022年4月5日火曜日、クリニックで新型コロナワクチンのブースター接種を受ける研修医。(PHOTOGRAPH BY HANNAH BEIER, BLOOMBERG/GETTY IMAGES)
2022年4月5日火曜日、クリニックで新型コロナワクチンのブースター接種を受ける研修医。(PHOTOGRAPH BY HANNAH BEIER, BLOOMBERG/GETTY IMAGES)
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 免疫を回避する新たなオミクロン株のBA.4とBA.5系統が支配的になる中、新型コロナウイルス感染症は、今も米国各地で多くの人々を苦しめている。年齢が高い人ほど、現行のワクチンによる予防効果が下がることを懸念する専門家らは、ブースター接種を受けるよう推奨している。

 現行ワクチンのブースター接種の効果はすでに証明されている。2021年の冬に米国で流行した従来のオミクロン株BA.1系統による重症化例は、ブースター接種のおかげで大きく減った。6月28日に行われた米食品医薬品局(FDA)の独立委員会で共有されたデータは、ブースター接種が今でも、以前と同程度とまではいかずとも、BA.4とBA.5系統による重症化の抑制に貢献していることを示している。

 このデータを根拠として、独立委員会は、秋の完成を目指して開発されている最新のブースターワクチンに、オミクロン変異株に対応する成分を含めることに賛成した。同委員会の提言を受け、FDAはすでにワクチンメーカーに対し、新たなブースターワクチン候補にBA.4およびBA.5に有効な成分を含めるよう正式に勧告したと、FDA生物製剤評価研究センター所長のピーター・マークス氏は述べている。(参考記事:「オミクロン株に備え、コロナワクチンの改良が急加速」

 新たな勧告が数カ月ごとに出される状態が混乱を招いているのはたしかだが、その背景には、新たな発見がもたらされるたびに、科学者らがリアルタイムでウイルスについて学んでいるという事情がある。「絶えず動いているものに追いつこうと、彼らは常に努力を続けているのです」と、米ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院の疫学准教授カウザー・タラート氏は言う。

 新型コロナの重症化から自分の身を守るために、わたしたちに今できることはなんだろうか。4回目のワクチン接種を受ける必要はあるだろうか。それとも、秋に登場する新しいブースターワクチンを待った方がいいのだろうか。専門家の意見を以下にまとめた。

4回目の接種を受けた方がよいのはどんな人?

 米疾病対策センター(CDC)は、2022年3月、前回のブースター接種から少なくとも4カ月たっている50歳以上の人々に対して、2回目のブースター接種(ファイザーあるいはモデルナ)を受けるよう推奨を開始した。年齢が上がるほど、抗体のレベルが下がるスピードは早くなる傾向にあり、ワクチン接種後であっても重症化や入院の可能性が高くなるためだ。

 CDCはまた、12歳以上で免疫系の機能が低下する特定の病状を持つ人たちに対しても、2回目のブースター接種を推奨している。この層に含まれるのは、臓器移植を受けた人、未治療あるいは進行したHIVに感染している人、血液がんの治療を受けている人、特定の免疫不全疾患を持っている人、ステロイドなどの免疫抑制剤を服用している人などだ。

 50歳以上の人たちが受ける2回目のブースター接種とはつまり、計4回目のコロナワクチン接種となる。

※日本における4回目接種の接種対象や接種を受ける方法はこちら(厚労省のサイトに移動します)

次ページ:最新のワクチンを秋まで待つべきか?

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