世界遺産候補、「茶馬古道」の歴史を感じる景観へ、中国・普洱

「いつか訪れたい旅先25 2022年版」第16回

2022.06.06
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中国雲南省のプーアル茶農園。茶葉は手作業で丁寧に摘み取られている。(PHOTOGRAPH BY ROBERT HARDING, ALAMY STOCK PHOTO)
中国雲南省のプーアル茶農園。茶葉は手作業で丁寧に摘み取られている。(PHOTOGRAPH BY ROBERT HARDING, ALAMY STOCK PHOTO)

 中国で最古の文化的景観の一つが、近く世界遺産になろうとしている。普洱(プーアル)の景邁山に広がる古い茶畑は、古代に人の手でつくられた茶畑としては世界最大の規模を誇る。約113万本の茶の木が栽培されており、最も古いものは樹齢1400年にもなる。

 雲南省南西の辺境に位置するこの地域は、伝説的な交易路である「茶馬古道」の出発点に当たる。11世紀から使われたこの道の主な目的は、中国の茶をチベットの馬と交換することだった。それが名前の由来となっている(約60キロの茶が馬1頭と交換されていた)。

 交易路は高速道路に取って代わられたが、茶畑は維持されている。また、プーラン、ダイ、ハニ、ワという地域の少数民族がそれぞれの言語、風習、祭りを守っている。人里離れた場所にあり、ツアーも限られているため、歴史を感じるこの文化的景観を体験するには、ガイドに現地を案内してもらうことをおすすめする。

ギャラリー:いつか訪れたい旅先25 2022年版(画像クリックでギャラリーページへ)
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カナダ、ニューブランズウィック州
(PHOTOGRAPH BY ANDREW HERYGERS)
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※「いつか訪れたい旅先25 2022年版 もう一度旅に出よう」ほか、旅の記事は「旅・文化の記事一覧」でまとめてご覧いただけます。

文=ナショナル ジオグラフィック トラベラー 中国版/訳=米井香織

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