コロナ陽性者の隔離期間が短く、根拠は? 接触者は? 米国の例

無症状なら10日間から5日間へ、接触者はワクチンの接種状況次第

2022.01.12
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隔離日数の数え方は?

 正しく自己隔離を行い、リスクを減らすために、最初の症状が出た日を第0日とし、症状が出た翌日を第1日とする。陽性判定が出たときは無症状で、その後、症状が出た人も同じだ。まったく症状が出ない場合は、検査で陽性になった日の翌日が1日目になる。

 CDCによると、自己隔離は陽性と判定された人にのみ適用される。隔離とは、家族も含めてほかの人から離れ、「病室」かトイレつきの場所にとどまることだ。

 CDCは、陽性者と接触した人にも、自己隔離を推奨している。この場合も、ほかの人からしばらく離れていることになるが、詳細はワクチン接種の状況によって異なる。

 3回目の追加接種(ブースター接種)を受けた人、過去6カ月以内にモデルナの2回目のワクチン接種を受けた人、過去5カ月以内にファイザーの2回目のワクチン接種を受けた人、過去2カ月以内にジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチン接種を受けた人は自己隔離の必要はないが、10日間は人がいるところではマスクをつけなければならない。

 ワクチン接種を受けていない人や、ワクチンの有効期間外の人は、5日間は自己隔離し、さらに5日間は人がいるところではマスクを着用することが推奨されている。どうしても自己隔離できない場合は、10日間はどこに行くにもマスクを着用するようにする。陽性と判定された人の濃厚接触者は、できれば5日目に検査を受けてほしい。もしその前にも症状が現れたら、検査を受けて自己隔離しよう。

いつになったら検査で陰性になる?

 どの種類の検査を受けるかなどによって、答えは変わってくる。

 PCR検査は、新型コロナウイルスの遺伝物質を検出する。ウェザーヘッド氏は、人によっては、ウイルスが感染を起こせなくなった後も、数週間から数カ月にわたって遺伝子の残骸が鼻の中に残ることがあると言う。実際、ポーランド氏の同僚は、感染が始まってから16週間後の検査でも陽性だったという。

 一方、迅速抗原検査は、生きているウイルスが産生するタンパク質を検出するため、ウイルスの濃度が下がって感染を起こせなくなったときに陽性になることはまずない。

 ウェザーヘッド氏は、PCR検査も迅速抗原検査も、陽性になったからといって、その時にどのくらいの感染力があるかはわからないと言う。迅速検査で出る線が薄く見えると、感染力が弱まったと解釈したくなるかもしれないが、線が薄いのは、綿棒であまり多くのウイルスを採取できなかったせいかもしれない。「検査でわかるのは陽性かそうでないかだけで、どのくらい感染させやすいかはわかりません」

迅速抗原検査でオミクロン株感染も検出できる?

 ウェザーヘッド氏は、現在得られている証拠からは、オミクロン株感染も検出できると考えられると言う。ただしFDAは2021年12月28日付けの声明で、検査の感度は若干低くなるかもしれないとしている。PCR検査と比較すると、そもそも迅速検査ではごく初期の感染は検出しにくい。しかし、英国保健安全保障庁の報告によると、オミクロン株に対する迅速抗原検査の検出性能を分析した結果、ほかのウイルスと差はないとしている。

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