美しき廃墟やモネの足跡を訪ねて、パリから海へのサイクリングロード 

「いつか訪れたい旅先25 2022年版」第8回

2022.03.20
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新たにできた約420キロメートルのセーヌ川自転車専用道路を通って、フランスのパリからノルマンディー海岸のルアーブルまでサイクリングできるようになった。(PHOTOGRAPH BY DAVID DARRAULT)
新たにできた約420キロメートルのセーヌ川自転車専用道路を通って、フランスのパリからノルマンディー海岸のルアーブルまでサイクリングできるようになった。(PHOTOGRAPH BY DAVID DARRAULT)

 フランスの「ラ・セーヌ・ア・ヴェロ」は、2020年10月に開通した、パリから海に至る約420キロメートルの自転車専用道路だ。クロード・モネがあの有名な「睡蓮」の連作を描いたジヴェルニーの家や蓮池が途中にあるほか、パリのサン・ドニ運河を彩る色鮮やかなストリートアートなど、そこまで知られてはいないが素晴らしい作品も見られる。

 15の区域からなるこの道は、渡り鳥の飛来コース上にあるノルマンディーのグランド・ノエ鳥類保護区など、いくつもの自然保護区を通り抜けている。ノルマンディーをサイクリングしながら、フランスで最も美しい廃墟と言われる654年に建てられたジュミエージュ修道院を訪ねたり、何世紀も続く聖ワンドリール修道院をベネディクト会の修道士が案内するガイドツアーに参加したりすることもできる。ベルサイユ宮殿に着想を得たという、1740年に建てられた王宮ビジー城のティールームや庭園では、自転車を離れてしばしの休息を楽しもう。

 このサイクリングロードを訪れる理由はモネだけではないが、絵画好きな人なら、たっぷりと時間をかけてジヴェルニー印象派美術館を見て回り、この19世紀の革新的な芸術運動を堪能したい。

ギャラリー:いつか訪れたい旅先25 2022年版(画像クリックでギャラリーページへ)
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プロチダ島、イタリア
(PHOTOGRAPH BY ANTONIO POLITANO)
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※「いつか訪れたい旅先25 2022年版 もう一度旅に出よう」ほか、旅の記事は「旅・文化の記事一覧」でまとめてご覧いただけます。

文=ガブリエル・ジョセフ=デザイズ(ナショナル ジオグラフィック トラベラーフランス版)/訳=山内百合子

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