「潜れば別世界」サメ観察を楽しむなら、パラオの海へ

「いつか訪れたい旅先25 2022年版」第7回

2022.03.11
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パラオのロックアイランド群に囲まれた塩水湖を泳ぐ無数のゴールデンジェリーフィッシュ。このクラゲにはトゲがない。(Photograph by Ethan Daniels, Alamy Stock Photo)
パラオのロックアイランド群に囲まれた塩水湖を泳ぐ無数のゴールデンジェリーフィッシュ。このクラゲにはトゲがない。(Photograph by Ethan Daniels, Alamy Stock Photo)

 太平洋の島国パラオに到着すると、パスポートに「パラオ誓約」を含む入国スタンプが押され、旅行者はこれに署名することが求められる。「自然に消える以外の痕跡は残しません」

 この環境保護誓約は、パラオの文化と環境を観光業の悪影響から守るために、同国の子どもたちが参加して起草したもので、英語や日本語を含む多言語のスタンプが用意されている。

 ナショナル ジオグラフィック協会の「原始の海」プロジェクトによると、この国の海域は地球上で最も豊かな海洋生態系のひとつに認定されており、その80パーセントが「パラオ国立海洋保護区」として維持されている。約50万平方キロメートルという世界有数の広さを持ち、漁業や採掘は一切許可されていない禁漁区では、約700種のサンゴや、多種多様なサメを含む1300種以上の魚が保護されている。

「空から見たパラオは、まるで地球の楽園です」と、原始の海プロジェクトの創設者でナショナル ジオグラフィック協会付きエクスプローラーのエンリック・サラ氏は話す。「海中に潜れば、別世界に行くことができます」

 例年3月に催される「パラオサメ週間」では、ダイバーはオグロメジロザメ、カマストガリザメ、ヨシキリザメ、イタチザメ、シュモクザメなど様々なサメを観察し、その数を数える市民科学の活動に参加することができる。ダイビングスポットは多くのサメやマンタの大集団や何千匹もの魚が産卵する光景が見られるように、海洋生物が豊富な場所が毎日選ばれる。

 シュノーケルを楽しむなら、2月と11月に非営利団体「オセアニック・ソサエティ」が開催するロックアイランド群と南ラグーンのツアーに参加しよう。世界遺産にも登録されているこのエリアはメジロザメ、ジュゴン、オオジャコガイなどの生息地で、塩水湖では数百万匹ものゴールデンジェリーフィッシュを見ることができる。

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米国ジョージア州アトランタ
(PHOTOGRAPH BY STEVE ALLEN, ALAMY STOCK PHOTO)

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※「いつか訪れたい旅先25 2022年版 もう一度旅に出よう」ほか、旅の記事は「旅・文化の記事一覧」でまとめてご覧いただけます。

文=NATIONAL GEOGRAPHIC STAFF/訳=山内百合子

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