鮮やかな青い羽を持つアマゾンミドリインコが、粘土をなめるために集まってくる。南米エクアドルのヤスニ国立公園にある「ナポ・ワイルドライフ・センター」にて。(PHOTOGRAPH BY DUKAS PRESSEAGENTUR, ALAMY STOCK PHOTO)
鮮やかな青い羽を持つアマゾンミドリインコが、粘土をなめるために集まってくる。南米エクアドルのヤスニ国立公園にある「ナポ・ワイルドライフ・センター」にて。(PHOTOGRAPH BY DUKAS PRESSEAGENTUR, ALAMY STOCK PHOTO)

 南米エクアドル東部にあるヤスニ国立公園は、1989年にユネスコ生物圏保護区に指定された。約1万平方キロメートルの公園には、マホガニー、グアバ、アンスリウム、ヤシ、そして鮮やかな緑色のシダなどの植物が自生している。

 ヤスニ国立公園における森林伐採に対しては、アマゾン熱帯雨林の世界的な重要性を認識するフランスの主導により、反対運動が行われている。また、同国立公園は、フランスが資金提供する「TerrAmaz」プログラムの5つのパイロット地区のうち、最初の地区でもある。TerrAmazは、2020年後半から始まった4年計画のプログラムで、ブラジル、コロンビア、エクアドル、ペルーにまたがるアマゾン熱帯雨林の生物多様性を守りつつ、サステナブル(持続可能)な開発を支援する活動が行われている。

 ヤスニ国立公園は地球上で最も生物多様性に富んだ場所の一つだと考えられていて、アリクイ、カピバラ、ナマケモノ、クモザル、そして600種ほどのカラフルな鳥など、実にさまざまな生物が生息している。公園をはさむように流れるナポ川とクラライ川では、謎の生物と言われ、絶滅の危機に瀕しているアマゾンカワイルカを見ることもできる。

 また、ヤスニ国立公園は、ワオラニ先住民グループに属するタガエリ族やタロメナニ族が暮らす場所でもある。彼らは孤立した生活を送ることを選び、手造りのカヌーで川を行き来している。「ナポ・ワイルドライフ・センター」などの旅行業者が、先住民たちに利益をもたらすサステナブルなエコツーリズム・モデルに基づいたツアーや宿泊を提供している。

ギャラリー:いつか訪れたい旅先25 2022年版(画像クリックでギャラリーページへ)
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ポーランド
(PHOTOGRAPH BY ISTOCKPHOTO, GETTY IMAGES)
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※「いつか訪れたい旅先25 2022年版 もう一度旅に出よう」ほか、旅の記事は「旅・文化の記事一覧」でまとめてご覧いただけます。

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