アフリカの隠れた秘宝、ナミビア、カプリビ回廊

「いつか訪れたい旅先25 2022年版」第2回

2022.01.01
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ナミビアのカプリビ回廊は野生生物の宝庫。写真は回廊内に位置するムドゥム国立公園のゾウの群れ。(PHOTOGRAPH BY RADEK BOROVKA, ALAMY STOCK PHOTO)
ナミビアのカプリビ回廊は野生生物の宝庫。写真は回廊内に位置するムドゥム国立公園のゾウの群れ。(PHOTOGRAPH BY RADEK BOROVKA, ALAMY STOCK PHOTO)

 ナミビアと言えば、広大なナミブ砂漠や乾いた山々を思い浮かべるかもしれない。しかし、ナミビア北部から東に細長く突き出た領土「カプリビ回廊」は、緑豊かな野生の宝庫だ。オカバンゴ川やクアンド川、チョベ川、ザンベジ川が、動物たちにとっての理想郷をつくり出している。

 この一帯では、20世紀後半を通して激しい軍事活動が繰り広げられた。僻地で不便な場所だったため、さまざまな武装勢力がここを利用したためだ。しかし、1990年にナミビアが独立すると、徐々に平和が戻り、野生動物たちも帰ってきた。

 この回廊の東側に位置するンカサ・ルパラ国立公園は、まさに隠れた宝石だ。近年になってレンジャーの駐在所や宿泊施設ができ、観光しやすくなったものの、訪れる人はまだまだ少ない。クワンド・リニャンティ川系を擁するンカサ・ルパラは、ナミビア最大の保護された湿地帯だ。

 有名なボツワナのオカバンゴ・デルタと同じように氾濫することから、「ミニ・オカバンゴ」とも呼ばれている。ナミビア最大のアフリカスイギュウの生息地でもあり、ライオンやヒョウ、ハイエナといった肉食動物も見られる。川には、たくさんのワニやカバが生息している。

 回廊の西側にあるマハンゴ・ゲーム・パークには、湿地帯やモパネ(マメ科の樹木)の森がある。ゾウやカバ、ワニの群れを見ることができるほか、半水生のシタツンガを含め、ナミビアにいるアンテロープの仲間がほぼすべて揃っているのも特徴だ。

ギャラリー:いつか訪れたい旅先25 2022年版(画像クリックでギャラリーページへ)
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ドナウ川
(PHOTOGRAPH BY LUPENGYU, GETTY IMAGES)

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※「いつか訪れたい旅先25 2022年版 もう一度旅に出よう」ほか、旅の記事は「旅・文化の記事一覧」でまとめてご覧いただけます。

文=マルコ・カッタネオ(ナショナル ジオグラフィック トラベラー イタリア版)/訳=鈴木和博

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