ゾウ、城、ライオン、ワシ、星、大木、剣、王冠──。これらはすべて旗に使われているモチーフだ。
一見すると、なんの脈絡もないように思えるかもしれない。だが、旗にはある種の体系が存在する。旗章学という研究分野がある。旗や紋章のシンボルや意味、デザインなどを体系的に研究する学問だ。
旗は世界中で人々の意識をまとめ、時とともに進化してきた。その歩みと多様性を表現すべく、映像作家のダニエル・マッキー氏はウィキペディアから2000を超える旗を選び出し、色やデザインをもとに並べてみた。
ベートーベンのピアノソナタ「月光」第3楽章にあわせて展開するのは、よく知っている旗から珍しいものまで、何世紀にもわたる旗たちだ。メロディーとリズムに乗って展開してゆく様子はなるほどと思わせる。まとめて見てみると面白かったり、発見が多々あったりするものがあるが、旗もそのひとつなのだろう。
もちろん、日本の国旗も使われている。動画では一瞬なのでお見逃しなく。

世界中で人々の意識をまとめ、時とともに進化してきた旗。その歩みと多様性を表現すべく、映像作家がユニークな動画を制作した。
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