絶対見たい、スーパームーン皆既月食 観測のポイントを紹介

見ごたえのある天体ショー、日本は好条件、チャンスを見逃さないようにしよう

2021.05.26
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2019年3月20日未明、米国ボストンのドーチェスター地区に沈むスーパームーン。「スーパームーン」とは、地球に特に接近した状態の満月を指す俗称だ。2021年5月26日に出現するスーパームーンは皆既月食と重なった。(PHOTOGRAPH BY CRAIG F. WALKER/THE BOSTON GLOBE VIA GETTY IMAGES)
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 今晩、2021年最大級の天体ショー、スーパームーン皆既月食がやってくる。しかも今年一番大きな満月の日と重なっているため、米国では「スーパーフラワーブラッドムーン」として話題だ。(参考記事:「スーパームーン皆既月食も! 2021年の天文イベント10選」

 今回の皆既月食が見られるのは、北米の西部や南米の南部、オーストラリア、日本、東南アジアなどの地域。日本では、26日午後8時9分過ぎから28分まで南東の空で皆既食となる。

なぜ「スーパーフラワーブラッドムーン」?

 月食は、太陽と地球、月が一直線に並び、地球の影が月を覆うことによって起こる。月は完全に暗くなるわけではなく、地球の大気を通過する際に散乱・屈折した太陽の光が届くため、たいてい血のような深い赤色になる。皆既月食が「ブラッドムーン(血の月)」と呼ばれるのはそのためだ。

 今回の皆既月食が注目されているのは、2021年で一番大きく、そして一番明るい満月と重なっている点。つまり、月食の際、月は近地点――すなわち楕円形の軌道上で地球に最も近い場所にある。近地点の月は通称「スーパームーン」と呼ばれ、通常よりも少し大きく見える。ちなみに5月の満月は「フラワームーン」の呼び名もあり、これは北米でこの時期に咲く花からの連想されたものだ。(参考記事:「2018年1月31日はスーパーな皆既月食、35年ぶり」

 華やかさでは日食に負けるかもしれないが、月食は地球の広い範囲で観測できるところがうれしい。皆既日食の場合、太陽が月にさえぎられる様子を観測できるのは、地球上のごく狭い帯状の範囲にとどまる。それに比べて、地球の影の中を月が横切る月食は、月が地平線よりも上にある場所なら、夜どこからでも見られる。さらに月食は、日食よりもゆったりとしたペースで進行するから、食の進行につれて変化する月の表情を、時間をかけて楽しめる良さがある。

 さらに良いことに、日食と違って月食を観測する際に特別な遮光フィルターは不要で、安全に見られるのもうれしい。双眼鏡や望遠鏡を使って観察するのもいいが、肉眼でも十分に天体ショーを満喫できる。

参考ギャラリー:世界が沸いた皆既月食と火星のコラボ 写真11点(画像クリックでギャラリーページへ)
2018年7月27日の月食前、ギリシャ、ケープ・スーニオのポセイドン神殿に昇る満月。(PHOTOGRAPH BY THANASSIS STAVRAKIS, AP)

次ページ:月食の日に、月面から見えるのは?

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