195カ国を旅行した初の黒人女性がコロナ下で考えること

各国を訪問して学んだことや持続可能な旅へのヒントを、ジェシカ・ナボンゴ氏に聞いた

2021.05.09
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――これまでに受けた最も良いアドバイスは何ですか。

ナボンゴ氏:母はいつも、「謙虚でいなさい」と教えてくれました。そのことに感謝しています。持っているパスポートや社会的階級、その他様々な要素によっては、たくさんのエゴを抱えたまま旅行へ行くこともできるでしょう。逆に、謙虚な姿勢で、すべての人間は平等であると思って行けば、様々な種類の人たちと交流することができます。市場にただ座っているだけの人であっても、フォーシーズンズ・リゾートの支配人であっても、人を人としてそのまま見ること。謙虚な心は、とても大切です。

――同じような旅に出たいと思っている人にアドバイスをお願いします。

ナボンゴ氏:優しさと明るいエネルギーを持って、恐れることなく旅してください。人は、未知のものを恐れるがゆえに行動を起こせないことが多いと思います。私がこの旅で学んだことは、ほとんどの人は善良であるということです。知らない人だからというだけで恐れる必要はありません。人は、たいてい、心から助けになりたいと考えているものです。自分たちの国に来てくれたというだけで、喜ばれるものなのです。

――パンデミックで、旅への考え方は変わりましたか。

ナボンゴ氏:環境への意識が高まったのは確かですね。ペットボトルを使わなくて済むように、水を入れるボトルを常に持ち歩いています。少し面倒ですが、私にできる小さなことです。飛行機に乗るときも自分用のコップを持ち込んで、プラスチックの使い捨てコップは使わないようにしています。もうひとつは、ペースを落とすこと。いちいち家に帰らずに、色々な場所へ行きたいと思っています。WiFiがあれば、帰る必要はありません。今は誰でもリモートで仕事をする時代ですから、その傾向は全体的に強くなるでしょう。

――持続可能な旅行のために、私たちはどうすべきでしょうか。

ナボンゴ氏:今、地球環境に悪い影響を与えているものの一つが、使い捨てプラスチックです。ほかにも無駄をなくすために気を付けられることはたくさんあります。食欲がないなら、レストランで盛り付けを半分にしてもらうようお願いするなどもそうでしょう。とにかく意識して旅行することです。今いるこの場所で、そして地球全体のために、どうしたら跡を濁さず発つことができるか、少しだけ時間を取って考えてみるといいと思いますよ。 (参考記事:「車が消えた英エディンバラの世界遺産 旅の新スタイル生まれるか」

2017年、世界旅行中に再びウガンダを訪れた。写真は、カンパラにある国立劇場のそばの工芸品市場。(PHOTOGRAPH COURTESY JESSICA NABONGO)
2017年、世界旅行中に再びウガンダを訪れた。写真は、カンパラにある国立劇場のそばの工芸品市場。(PHOTOGRAPH COURTESY JESSICA NABONGO)
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文=BROOKE SABIN、NORA WALLAYA/訳=ルーバー荒井ハンナ

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