ビデオ会議は女性の方が疲れやすい、1万人調査

鏡不安や視線の集合など「ズーム疲れ」の4要因と、性別・人種との関係

2021.04.18
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過剰なビデオ会議が、リモートワーカーの「ズーム疲れ」を引き起こしている。(PHOTOGRAPH BY STEFAN WERMUTH, BLOOMBERG VIA GETTY IMAGES)
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 ソーシャルディスタンス時代に欠かせないビデオ会議ツール。パンデミックが終わってもリモート勤務を続けると決めた企業もある。だが、既に1年以上オンラインでの生活と仕事が続き、ビデオ会議による疲労「ズーム疲れ」に悩まされる人が増えているという報告がある。(参考記事:「「ズーム疲れ」は脳に大きな負担、なぜ?」

 研究チームは、1万人以上を対象にズーム疲れについて調査、その原因について幅広く考察し、4月14日付で査読前の論文を共有するサイト「SSRN」に発表した。論文によると、ズーム疲れは誰もが同じ程度に感じているわけではないようだ。疲労の程度は女性のほうが男性よりも平均して13.8%高いことがわかった。

 こうした不公平を浮き彫りにするのが科学の役割のひとつと述べるのは、論文の筆頭著者を務めたスウェーデンのヨーテボリ大学のジェラルディン・フォービル氏。社会や企業には、科学的な知見に基づいて対策をとってもらいたいと語る。

 研究によると、画面に映る自分の姿、ずらりと並ぶ同僚たちの顔、常にカメラの枠内に収まっていなければならないというプレッシャー、ボディランゲージの欠如などは、すべて脳に負担をかけるという。何が問題の引き金となっているかを理解することで、負担を軽減するための対策を打つことができる。

ビデオ会議が負担となる4つの要因

 リモートワークの良さは明らかだ。通勤時間がなく、仕事の合間に家事をこなすことができるし、誰でも簡単に会議に参加できる。障害を持っている人にもアクセスしやすい。

 だが、ズーム疲れという言葉が人々の話題に上るようになると、人間とテクノロジーとの関係を研究する科学者たちも、本格的にこの研究に取り組み始めた。

 今回の論文の研究者たちは、まず初めに、疲労の程度を測る「ズーム疲労評価基準(ZEF)」を作成した。次に、公開アンケートを実施して1万人以上の回答を集め、回答者のZEFを評価した。同時に、年齢、性別、人種といった項目にも回答してもらい、それぞれオンライン会議にどのくらい時間を費やしているかを聞いた。

 その結果、大方の予想通り、休憩をほとんどとらずにビデオ会議を続けるほど、ズーム疲れが蓄積することがわかった。また、ビデオ会議に参加する人々が負担を感じている4つの要因も明らかになった。

 第1に、非言語的な手がかりがわかりにくいことがストレスになる。対面の会話で自然にやり取りしている身振り手振りやボディーランゲージが、オンラインでは通じないためだ。画面では肩から上しか見えないため、体をあえて大げさに動かして自分の意思を伝える必要性を感じたり、相手の気分を察することに困難を覚えたりする。

次ページ:視線がすべて自分に向けられているのでは

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