先住民の文化を学びに行こう カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州

「いつか訪れたい旅先25 2021年版 再び旅立つ日を信じて」第15回

2021.02.22
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バンクーバーのスタンリー公園に立つトーテムポール。ブリティッシュ・コロンビア州西岸のファーストネーションの文化の一部だ。(PHOTOGRAPH BY ANDREW (CHUNGHO) KIM, ALAMY)

 カナダ西海岸に面したブリティッシュ・コロンビア州は、200以上の先住民共同体(ファースト・ネーション)が暮らす土地でもある。人種についての意識が世界的に高まりつつある今、ブリティッシュ・コロンビア州の先住民文化に触れることは、文化の盗用やステレオタイプな考えについて子どもたちと話すきっかけにもなるだろう。

 1万年以上に及ぶ先住民の歴史を持つこの州は、先住民が主催するツアーも多彩で、旅を始めるのにふさわしい。なかでも州の南西部に位置するバンクーバーや、45以上もの民族が暮らすバンクーバー島は、家族で学ぶにあたっても便利な場所だ。地元のタレーセー・ツアーズ社が催す「トーキング・ツリー」といった旅行オプションは、街中にあるスタンリー公園を散策するなど、子どもにも参加しやすい。

 このツアーでは森の中を90分間歩きながら、スコーミッシュ族やシーシェルト族の文化の伝え手たちが、食物や医療、技術のために、どのように土地を利用してきたのかといった先祖から伝わる様々な知恵を教えてくれる。

「自分たちが土地から切り離されたものだとは考えていません」。タレーセー・ツアーズの共同経営者で自身も先住民シーシェルトの一人であるキャンディス・キャンポー氏はこう語る。そしてシーシェルトのことわざについても教えてくれた。「『Nuchutmulh』、『私たちは一つ』という意味です。私たちは全ての生命とつながっているのです」

ギャラリー:いつか訪れたい旅先25 2021年版 再び旅立つ日を信じて(画像クリックでギャラリーページへ)
セハード(ブラジル) 12/25
(PHOTOGRAPH BY PETE OXFORD, MINDEN PICTURES, NATGEO IMAGE COLLECTION)

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※「いつか訪れたい旅先25 2021年版 再び旅立つ日を信じて」ほか、旅の記事は「旅・文化の記事一覧」でまとめてご覧いただけます。

文=NATIONAL GEOGRAPHIC STAFF/訳=桜木敬子

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