時代を先取り?くるくる巻き毛の動物たち 4選

ヒツジだけじゃない、ブタやネコ、そして深海のあの生物も

2021.02.24
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「羊毛の豚」とも呼ばれるマンガリッツァブタの母子。ドイツで撮影。(PHOTOGRAPH BY DIRK EISERMANN, LAIF/REDUX)
「羊毛の豚」とも呼ばれるマンガリッツァブタの母子。ドイツで撮影。(PHOTOGRAPH BY DIRK EISERMANN, LAIF/REDUX)
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 1980年代の流行が次々とリバイバルしている中で、次に来るのはパーマヘアかもしれない。その意味で、動物たちは先端を行っている。

 ブタやウマ、ニワトリといった家畜動物には、巻き毛になるように品種改良されたものが多い。なかでもウマでは、大きさも色もさまざまな品種において、巻き毛の遺伝形質が見られる。

 この遺伝子をもつウマは、冬に非常に厚くカールした毛並みになる。特に「超巻き毛(extreme curlies)」と呼ばれる品種では、夏になるとその毛が全部抜け落ちると、米テキサスA&M大学のE・ガス・コスラン名誉教授は説明する。

 研究者らは、ウマに巻き毛を生えさせている可能性のある遺伝子の変異を2つ発見した。しかしアジアにいる巻き毛のウマでは、そのどちらの変異も見られないため、今後別の遺伝子が見つかるかもしれないとコスラン氏は言う。

 カールが素敵な動物たちを以下に紹介しよう。

マンガリッツァブタ

 ヒツジのような毛並みを持つマンガリッツァブタは、19世紀にハンガリーで生み出された。一般的な商業品種に比べて生産性が低いことから1970年代に一度絶滅しかけたが、保存のための努力が実を結び、見事復活を遂げた。

 この希少品種の歴史に関して2003年に発表された論文は、マンガリッツァブタの長所として耐寒性、適応性、そして良い母親であることなどを挙げている。ふかふかのお母さんの横で丸まって寝るのを嫌がる子ブタなんていないだろう。

【参考動画】謎に包まれたモリイノシシの貴重な映像
2018年6月22日、ついに謎多き巨大イノシシが観察された。ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラー、ラファエル・レイナ=フルタード氏は、イノシシが体を冷やしに来ると予想して、ぬかるんだ場所にカメラトラップ(自動撮影装置)を仕掛け、撮影に成功した。(参考記事:「謎多き巨大イノシシ、撮影に成功」)(字幕は英語です)

レックス種のネコたち

 ネコのなかには、突然変異によって巻き毛をもつようになった4品種がある。

 優雅な「コーニッシュ・レックス」は、1950年代の初めに英国コーンウォール州で生まれた1匹の子ネコが始まりだ。なんとヒゲまでカールしている。

 小さな顔に大きな耳が特徴の「デボン・レックス」は、1959年に英国で生まれた縮れ毛のオスの野良ネコを始祖とする。1987年に米モンタナ州で保護された1匹の縮れ毛の子ネコからは、ゴージャスな「セルカーク・レックス」が作られた。

 最後の「ラパーマ」は、米オレゴン州の農家で飼われていたネコから突然変異により発生した。通常、生まれたときには無毛または直毛だが、成長するととても柔らかく豊かな巻き毛に覆われる。

参考ギャラリー:ネコの写真15点 ナショジオのアーカイブから(画像クリックでギャラリーへ)
参考ギャラリー:ネコの写真15点 ナショジオのアーカイブから(画像クリックでギャラリーへ)
ネコをそっと抱いてカメラマンを見つめる少女。オランダ、フォーレンダムで1920年代に撮影。(PHOTOGRAPH BY DONALD MCLEISH, NATIONAL GEOGRAPHIC)

次ページ:毛はなくても「カール」な生き物

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