【動画】驚くべきゴキブリの能力
ゴキブリは高さ3ミリの隙間をすり抜け、1秒間で体長の50倍もの距離を走り抜け、体重の900倍もの力で圧迫されても死なない。(解説は英語です)

 ゴキブリを踏みつぶしたつもりが、無傷で逃げられたことはないだろうか? あり得ないほど小さな隙間に、彼らが雲隠れするのを見たことは?

 踏みつぶすなんて恐ろしいと思う人は、心優しく、感受性が豊かな人だ。それでも、ぜひ動画を見てほしい。きっと驚くはずだ。

 ある研究チームがゴキブリの行動の秘密を探り、いくつかのゾッとするような事実が判明した。

 ワモンゴキブリ(学名Periplaneta americana)は、硬貨を2枚重ねたくらいの隙間を約1秒ですり抜けることができる。これは2人の勇敢な科学者が2015年に発見した事実だ。

 学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表された研究論文によれば、ゴキブリは柔軟性のある外骨格を平らにして、脚を横方向に広げることで狭い空間を通過できるだけでなく、その姿勢のままほとんど減速せずに走り続けることができる(トップスピードは秒速1.5メートル。ゴキブリの基準で言えば、1秒間に体50個分ほど進むことができる。人の基準で言えば、時速300キロ超で走っているようなものだ)。

 米カリフォルニア大学バークレー校のロバート・フル氏とカウシク・ジャヤラム氏はゴキブリの限界を知るため、小さなトンネルとゴキブリを押しつぶす機械を用意した。「押しつぶす力は最大で体重の900倍に設定しましたが、彼らは傷つくことなく実験をやり遂げました」とフル氏は説明する。実際、その実験の後も通常と同じくらいの速さで走っていた。(参考記事:「【動画】ゾンビ化をキックで防御、ゴキブリで判明」

参考ギャラリー:驚き!電子顕微鏡で見た昆虫、寄生虫 写真18点(画像クリックでギャラリーへ)
写真家のヤンニケ・ヴィーク=ニールセン氏は、昆虫、寄生虫、バクテリアなどの非常に小さな生物のポートレートを撮影している。「隠された世界」と名付けられた彼女のシリーズ作品では、こうした虫たちの気味の悪さは薄らぎ、それぞれが個性的な性格を持った存在のように感じられる。(写真=JANNICKE WIIK-NIELSEN)

次ページ:硬いけど柔らかいゴキブリ型ロボット

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