初の有人商業宇宙船、いよいよ打ち上げへ、米スペースX

天候不順で日本時間5月31日に延期、米国が自力の有人飛行を9年ぶりに再開

2020.05.28
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2020年5月21日、スペースX社のクルードラゴン宇宙船とファルコン9ロケットに、宇宙飛行士が乗り込む際に使われるアクセスアームが設置された。米フロリダ州にあるNASAのケネディ宇宙センターでは、試験飛行「デモ2」ミッションの準備が続く。(PHOTOGRAPH BY BILL INGALLS, NASA)
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 米国の民間企業スペースXによって、有人宇宙飛行の新時代が始まろうとしている。今週、米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士2人が、同社のカプセル型宇宙船「クルードラゴン」に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)を目指す。

 5月27日に予定されていた打ち上げは天候不順のため、米東部時間5月30日午後3時22分(日本時間5月31日午前4時22分)に延期された。

 今回は「デモ2」と呼ばれる試験飛行の位置づけだ。米国の発射台から有人宇宙船が打ち上げられるのは9年ぶりだ。さらに、民間の宇宙開発企業が設計したロケットと宇宙船を用いて人類が宇宙空間へ行くのは、史上初めてのこととなる。

「スペースX社はNASAにとって長年にわたる素晴らしいパートナーであり、これまでにもISSへの物資補給などを担ってくれました。そして間もなく、宇宙飛行士の輸送も任務に加わります」。NASAのジム・ブライデンスタイン長官は記者たちとの電話会見でそう話した。「とても心躍る時代です」

 新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)が続いているため、NASAは今回の打ち上げを、現場ではなく自宅から見物するよう呼びかけている。NASAの宇宙飛行士ダグラス・ハーリー氏とロバート・ベンケン氏が臨むこの歴史的ミッションは、NASAおよびスペースX社によってライブ中継され、日本時間の5月31日午前4時から米ABCニュースとナショナル ジオグラフィックがYouTubeで生配信する。

 もちろん、天候や整備などの問題で発射が延期される可能性はある。次の打ち上げ予定日5月30日が再び延期された場合、さらに予備日として、米東部時間の5月31日および6月1日が設定されている。

次ページ:スペースシャトルのベテラン2人が再びISSへ

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