バッファローとバイソン、チョウとガ、どう違う?

知っているようで知らない生きもののこと、専門家に聞いてみた

2020.01.28
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米ミシガン州で撮影されたキタオポッサム。太平洋諸島に生息するポッサムとはまったくの別種だ。(PHOTOGRAPH BY STEVE GETTLE, MINDEN PICTURES)
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 チョウは日中に舞い、ガは夜に飛ぶ。そう言われることが多いが、これがチョウとガを見分ける方法だろうか?

 そうではない、と米フロリダ自然史博物館で鱗翅目(チョウやガの仲間)の学芸員と准教授を務める河原章人氏は言う。

 実際、日中に飛ぶガも、夜に活動するチョウも、とても多い。例えば、主に南米の新熱帯区に生息するシャクガモドキ科は、いわゆるガの特徴がすべて当てはまるチョウだ。翅は茶色のまだら模様に覆われ、触角の先は小さな棍棒状ではなく、夜行性。さらには、コウモリから身を守るのに役立つ聴覚器官も発達している等々。(参考記事:「コウモリを錯覚させて逃げるガ、進化の謎を解明」

 だがその一方で、「DNAを調べた結果、実際にはチョウであることが今ではわかっています」と河原氏は話す。氏はフロリダ大学の准教授でもある。

 厳密に言えば、チョウとは、実は日中に飛ぶガの一部にすぎない。ガやチョウの仲間として知られているのは16万種だが、そのうちの約2万種がチョウに分類されている。

「要は、すべてのチョウはガであって、日常的に使われる意味でのチョウという生きものなどいない、ということです」と同氏は話す。(参考記事:「実は奥深いチョウとガの違い」

「ギャラリー:チョウを捕まえる人々」(見出しのクリックで表示)

インドネシア西パプア州にある宿泊施設の台所で羽化したゴライアストリバネアゲハ。標本にするため、翅(はね)が傷む前に殺される。希少なチョウの取引は、違法、合法にかかわらず世界中で行われている。(PHOTOGRAPH BY EVGENIA ARBUGAEVA)

 このように、動物の世界を詳しく見れば見るほど、混乱を招く名前の例が見つかるだろう。カメにおけるタートルとトータスや、ワニでのアリゲーターとクロコダイルなどもそうだ。こうした紛らわしさは、些細なことのように思われるかもしれないが、生きものについて学ぶいい機会にもなる。オオカバマダラのような人気のある昆虫は高く評価する一方、ガの見事さを評価しない人があまりに多い、と河原氏は言う。

「チョウもガもすべて素晴らしいのです。普段は見ないものに目を向けてみましょう。世界は知らないことで溢れているのですから」

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