セントラルパークの樹上にいるトウブハイイロリス。(PHOTOGRAPH BY ANTONELLI MARIA LAURA, GETTY IMAGES)
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 2018年10月、米国ニューヨークのセントラルパークにおいて、300人を超えるボランティアの協力によってある調査が行われた。彼らの目的は、南北約4km、東西約0.8km、皇居の約3倍という広さのこの公園で目撃したリスの数を数えることだ。

 そして先日、最終的な集計が「エクスプローラーズ・クラブ」(科学的探求を目的とした探検家の団体)の本部で発表された。セントラルパークにすんでいるリスの数は推定2373匹だ。

 ふわふわの毛皮に覆われたこの小さな動物がセントラルパークにどのくらい生息しているかという調査は、いったいなぜ必要なのだろうか。調査を統括した人々は、このプロジェクトについてそんな疑問を投げかけられることが多いという。

 理由のひとつは、ごく一般的な動物は、研究の対象になることが非常に少ないからだ。セントラルパークにすむトウブハイイロリス(Sciurus carolinensis)たちの行動、生態、標準的な生息数などについて、わたしたちはほとんど知らない。(参考記事:「動物大図鑑:リス」

 たとえば、2012年には、トウブハイイロリスが互いに危険を知らせ合う警告の声について論文が発表されたが、その前に同じテーマの論文が書かれたのは30年近く前のことだったという。(参考記事:「怖すぎる 夜の鳴き声のクセがすごい動物たち」

【動画】リスはこんなに面白い、4つの知的行動
リスが食べものを探し、貯め込むときの行動の意味を読み解く。

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