西オーストラリア州、パーヌルル国立公園の航空写真。海の底から、この広大な風景まで、今日の世界はプレート運動によって形づくられた。しかし、プレート運動が始まった時期や、歳月とともにどのように変化していったかについては、いまだに激しい論争が繰り広げられている。(PHOTOGRAPH BY MICHAEL MELFORD)
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 地球の地殻はジグソーパズルのピースのようなプレートに分かれていて、常に動いている。私たちはふだん気づかないが、プレート同士はたえず衝突したり、一方が他方の下に沈み込んだり、互いに遠ざかったりして、山脈や火山や海嶺を形成している。

 しかし、地球の歴史の中で、プレート運動は常に起きていたわけではない。それがいつ始まり、どう変化してきたかについては、今でも激しい論争がある。(参考記事:「新しい火山形成のメカニズムを発見、バミューダ島」

 このプレート運動の謎に関して、6月5日付けで学術誌「ネイチャー」に発表された論文が物議を醸している。それによると、現在のプレート運動の始まりは、7億年ほど前に地球全体が氷に覆われて雪玉のようになった「スノーボールアース(全地球凍結)」が引き金になった可能性があるという。

氷河が削り出した「潤滑剤」

 この時期における氷河の激しい侵食作用により、地表は数kmも削り取られた。今回の論文は、その堆積物が、プレート運動を本格化させるのに必要な潤滑剤の役割を果たしたのではないかと主張している。(参考記事:「消えた12億年分の地層、原因はスノーボールアース」

 しかも、それが起きたのは1回だけではない、と論文を書いた研究者たちは考えている。著者である米メリーランド大学のマイケル・ブラウン氏とドイツ、ポツダム地球科学研究センター(GFZ)のステファン・ソボレフ氏は、これまでに発表された地質学や地球化学のデータに基づき、24億5000万年前から22億年前にかけて起こった別の全地球規模の氷河期も、同じように過去のプレート運動を引き起こしていたのではないかと提案している。

 こうしたプロセスが、いつ、どのような原因で始まったのかを理解することは、今日の地球を理解し、プレート運動が将来どうなるかを予想するのに役立つはずだ。とはいえ、それを解明するのは容易ではない。プレート運動により地球の表面が効率よくリサイクルされているせいで、数百万年前から数十億年前の地殻に起きていた証拠が失われているからだ。(参考記事:「地球のプレート運動、14.5億年後に終了説」

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