一度は訪れたい、世界の美しい「水の都」8選

観光客でごった返すベネチアを避け、それに劣らぬ水辺の街を目指そう

2019.05.25
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ベルギー、ブルージュ
運河観光の名所、ローゼンダッカイは、ブルージュで最も人気の写真スポットだ。(PHOTOGRAPH BY SORIN COLAC, ALAMY STOCK PHOTO)

 イタリアのベネチアは何百年にもわたって旅行者たちを夢中にさせてきた。リアルト橋、カナル・グランデ(大運河)、サン・マルコ広場などで知られる水の都は、それ自体が美術や建築上の傑作でもある。

 たびたび報道されるのは、温暖化による海面上昇でこの街が脅かされているというニュース。しかし、そんな脅威を上回る速さで、観光客の波がこの街を損なっているとしたらどうだろう?

 ベネチアには年間約3000万人が訪れる。観光客が殺到することによって、この街の雰囲気が損なわれるばかりか、歩行者、ボート、クルーズ船の増加によって繊細な潟が汚染され、不動産価格の高騰のために地元の人びとが逃げ出している。(参考記事:「観光客の波がベネチアを台無しにする?」

 ベネチアが今後も「アドリア海の宝石」であることに変わりはないが、世界にはベネチアに劣らず美しい場所はたくさんある。それらに目を向ければ、新たな出会いが生まれるかもしれないし、ベネチアにおける弊害も軽減できるだろう。中国からベルギーまで、素晴らしい水辺の街を紹介する。

フランス、アヌシー

「フランス・アルプスのベネチア」とも呼ばれるアヌシーは、中世の城、水面を漂うハクチョウ、可愛らしい歩行者専用の橋などが詰め込まれた迷路のような街だ。欧州で最も透明度の高い湖として知られるアヌシー湖とティウ川の水が注ぎ込む水路は、水晶のように澄んでいる。

フランス、アヌシー
フランス南東部にある可愛らしい中世の町は、「フランス・アルプスのベネチア」と呼ばれる。(PHOTOGRAPH BY ROBERT HARDING/GETTY IMAGES)

 3週間ごとに開かれるマーケットで地元の果物、焼きたてのパン、ラクレット用チーズなどを買うのも良いし、ボートを借りて、運河に浮かぶ「パレ・ド・リル」まで漕ぐのも良いだろう。中世の建物であるパレ・ド・リルは、現在は博物館として使われている。3月には凝った衣装を身にまとった人びとがパレードするベネチアスタイルのカーニバル、8月にはアヌシー湖フェスティバルで欧州最大級の花火大会を見ることができる。

持続可能な旅のヒント:カワウソやマスの生息地でもあるアヌシー湖を汚さないように、水辺で泳ぐときは環境に優しい日焼け止めを使おう。

次ページ:蘇州、ストックホルム、ブルージュ

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