アマゾン創業者も参入、月面計画に各国が殺到

10年以内に月をめざす国や企業は10以上、最新情報まとめ

2019.05.13
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米国

NASAが月やその先への有人飛行に向けてテストを行っているカプセル型の宇宙船「オリオン」のイラスト。(ILLUSTRATION BY NASA)
NASAが月やその先への有人飛行に向けてテストを行っているカプセル型の宇宙船「オリオン」のイラスト。(ILLUSTRATION BY NASA)
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1969~1972年に月面着陸を成し遂げた米国のNASAは、今ふたたび月をめざしている。2018年末には、9社の民間企業がNASAの機器を月に運搬するための技術開発契約への入札を認められた。NASAはまた、さらに遠くの宇宙への前哨基地として、月近傍有人拠点「ゲートウェイ」プロジェクトも主導している。トランプ政権は2024年末までに月の南極付近に宇宙飛行士を送り込むと宣言しているが、計画の実現には予算という大きな壁が立ちふさがっている。

中国

史上初めて月の裏側に着陸した中国の月面探査機「嫦娥4号」の姿を、同機に搭載されていた月面探査車「玉兔(ぎょくと)2号」が撮影した写真。(PHOTOGRAPH BY CHINA NATIONAL SPACE ADMINISTRATION)
史上初めて月の裏側に着陸した中国の月面探査機「嫦娥4号」の姿を、同機に搭載されていた月面探査車「玉兔(ぎょくと)2号」が撮影した写真。(PHOTOGRAPH BY CHINA NATIONAL SPACE ADMINISTRATION)
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中国国家航天局(CNSA)は10年以上前から月探査に積極的に取り組んでおり、無人探査から段階的にプロジェクトを進め、最終的には有人探査をめざしている。2018年末に打ち上げられた「嫦娥(じょうが)4号」は、史上初めて月の裏側への着陸に成功した。次のミッションである嫦娥5号は、40年ぶりとなる月からのサンプルリターンをめざしている。2019年4月24日、CNSAの張克倹局長は、中国は10年以内に月の南極に科学研究用の基地を建設するだろうと発表した。(参考記事:「【解説】史上初、月の裏に着陸成功のインパクト」

インド

インド初の月探査機チャンドラヤーン1号の打ち上げ成功後の2008年10月22日、サティシュ・ダワン宇宙センターの記者会見で展示された同機の模型。(PHOTOGRAPH BY DIBYANGSHU SARKAR/AFP/GETTY)
インド初の月探査機チャンドラヤーン1号の打ち上げ成功後の2008年10月22日、サティシュ・ダワン宇宙センターの記者会見で展示された同機の模型。(PHOTOGRAPH BY DIBYANGSHU SARKAR/AFP/GETTY)
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インド宇宙研究機関(ISRO)は、2008年10月に最初の月探査機「チャンドラヤーン1号」を打ち上げた。月周回軌道に投入されたチャンドラヤーン1号は、月の鉱物中に水が含まれていることを初めて示唆する重要な証拠をもたらした。ISROは現在、2019年7月にチャンドラヤーン2号の打ち上げを計画している。チャンドラヤーン2号は軌道周回機と着陸船と探査車からなり、9月6日に月の南極付近に着陸する予定。成功すれば、これまでで最も高緯度地点への軟着陸となる。

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