インドオオリス(写真はインド、カルナータカ州で撮影)は、体長45センチに達することもある。(PHOTOGRAPH BY AXEL GOMILLE, MINDEN PICTURES AXEL GOMILLE AXEL GOMILLE AXEL GOMILLE)
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 インド南部で出会った動物に、アマチュア写真家のカウシック・ビジャヤン氏は衝撃を受けた。濃い赤紫色をした巨大なげっ歯類が、木の枝から枝へ飛び移っていたのだ。

 ビジャヤン氏は、体重1.8キロほどもありそうなこのげっ歯類の写真をインスタグラムに投稿。すると、ネット上でたちまち話題になった。写真はケーララ州で撮影されたものだが、このリスが本物だと信じようとしない人もいた。何しろ、黒、クリーム色、そして濃い赤紫色の鮮やかな体色をしていたのだから。しかし、インドオオリス(Ratufa indica)は実在の動物だ。マラバルオオリスとも呼ばれている。(参考記事:「セクシーポーズをきめるリス 愉快な写真の秘密」

「まさにこういう姿です。見事な写真です!」と、米アリゾナ大学の保全生物学者で『Squirrels of the World(世界のリス、未邦訳)』の著者の1人でもあるジョン・コプロウスキー氏は賞賛する。

「哺乳類としては、最も紫に近い色です」とコプロウスキー氏。

 一方、米マイアミ大学進化生物学者のダナ・クレンペルズ氏は、インスタグラムの写真は加工してある可能性を指摘している。「フォトショップで少し修整した可能性があります。色の自然な彩度を上げる機能がありますから」

アジアに暮らす巨大リスたち

 こうした大型のリスは、インドオオリスのほかにも3種いる。いずれもアジアに暮らし、米国のトウブハイイロリスと比べて2~3倍の体重がある。

「このグループの4種は、大型で鮮やかな体色をしていて、熱帯の大きな果実を木の上で食べる習性があります。非常に興味を引かれますね」とコプロウスキー氏は話す。(参考記事:「2018年 思わず笑ってしまう野生動物の写真17点」

次ページ:インドオオリスはなぜ紫色なのか?

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