【動画】高さ100メートル以上の崖を飛び降りるひな(解説は英語です)
カオジロガンのひな3羽は、まだ飛ぶことができない。次の食事にありつくためには、高さ100メートル以上もの崖から飛び降りなければならない。(ひなの決死の飛び降りは3:00あたりに始まります)(NATIONAL GEOGRAPHIC CHANNEL'S HOSTILE PLANET)(解説は英語です)

 カオジロガンの一生は過酷だ。この鳥は、厳寒の北極圏でキツネなどの捕食者からひなを守るため、高い崖の上や岩棚に巣を作る。しかし、この戦略の欠点は、生まれてすぐのひなが、命がけの試練に直面すること。時に、高さ100メートルもある断崖絶壁を飛び降りなければならない。

 孵化してからわずか24時間で、ひなは草を食べるために巣を離れる必要がある。カオジロガンには、親が子に餌を与える習性はないからだ。(参考記事:「長く巣に留まりたいひな、早く送り出したい親鳥」

 餌にありつくため、また水辺に移動するため、ひなは高い崖から飛び降りる。身のすくむような光景だが、ひなの体はとても軽いので、通常、地面に落ちても死ぬことはないとアイルランド国立大学コーク校の非常勤教授デイビッド・カボット氏は言う。(参考記事:「【動画】残りあと400組、フィリピンワシの子育て」

 同氏は1985年、驚くべきこの行動を初めて撮影した。「ひなの体は軽くてふわふわなので、落ちる際、岩で弾んでいるように見えることがよくあります」と同氏は話す。「岩壁のひびや溝に挟まったり、鋭い角にぶつかったりして死亡するひなは、ほんのわずかです」

 本当に危険なのは、捕食者だ。主な天敵はホッキョクギツネだが、シロカモメも待ち伏せている。「キツネは、備蓄用にありったけのひなを捕まえようとします」とカボット氏。カオジロガンの親は、カモメやキツネを追い払おうとするが、たいてい失敗するという。

困難な撮影

 カオジロガンの主な繁殖地は、グリーンランド東部(冒頭の映像の撮影地)、ノルウェーのスバールバル諸島、ロシアのノバヤゼムリャ島などだ。(参考記事:「自力でヒマラヤを飛び越えるインドガン」

 ナショナル ジオグラフィックTVの番組『ホスタイル・プラネット 非情の惑星』撮影監督のマテオ・ウィリス氏は、3週間かけて今回の映像を撮影した。ひなが孵化するのは、6月下旬から7月上旬にかけてで、この時期はいつ孵化して巣から飛び降りてもおかしくないと、同氏は話す。映像に収めるためには、準備を整えた状態でずっと見張る必要があった。ウィリス氏は崖の上から、カメラマン2人は崖下からチャンスをうかがった。

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【TV番組】ホスタイル・プラネット 非情の惑星

灼熱の砂漠や薄暗い密林、氷に閉ざされた極地、洪水と干ばつを繰り返す草原など、地球上には想像を絶する厳しい環境に支配された土地がある。冒険家のベア・グリルスが、地球上の最も過酷な環境と、そこに生きる野生動物の姿に迫る。

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