経験者にきいてみた 宇宙旅行で起きること

女性として民間宇宙船に初搭乗したモーゼス氏の具体的なアドバイス

2019.03.04
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2019年2月22日、ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙船内で微小重力状態を体験するベス・モーゼス氏(中央)。(PHOTOGRAPH BY VIRGIN GALACTIC)
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 2019年2月22日、民間の宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック社は、宇宙旅行に向けた顧客の訓練を担当するベス・モーゼス氏を含む3人を宇宙へと送った。3人は宇宙旅行を楽しんで無事に帰還。モーゼス氏は、NASAでの勤務経験もある航空宇宙技術者だが、実際に宇宙に出たのは今回が初めてだ。民間宇宙船で、宇宙(米空軍の定義では高度80km以上)に到達した最初の女性となった。 (参考記事:「スペースシップ2、個人宇宙旅行の未来」

 モーゼス氏の今の仕事は、ヴァージン・ギャラクティック社の顧客に、一生に一度の冒険に向けてしっかり準備してもらうことだ。宇宙旅行の参加者は、大気圏を抜け微小重力の世界を体験できる。この高度では、空は漆黒となり、地球の地平線は丸く見える。チケットは1人25万ドル(約2800万円)だが、現在58カ国の600人が搭乗の日を待ちわびている。 (参考記事:「スペースシップ2、試験飛行に再度成功」

 チケットを申し込んでも、基本的な健康診断に合格しなければ宇宙旅行に参加できない。とはいえ、厳格なNASAの宇宙飛行士選抜プログラムとは違って、宇宙旅行を申し込む客に求められる「ライト・スタッフ(必要な資質)」はそれほどない。大胆さと、冒険心と、このツアーに申し込める資金さえあればいい。 (参考記事:「前沢氏の月旅行は計画通りに実現するのか?」

 宇宙船は、まだまだ試験飛行を重ねる必要があるため、商業運用を開始するまでには至っていないものの、モーゼス氏は、その日は「すぐそこ」と感じている。ナショジオは、宇宙旅行に申し込んだ客への訓練や、(厳密な定義はさておき)宇宙を体験したことで起こる変化について、彼女に聞いた。

宇宙から地球はどう見える?宇宙飛行士は語る
宇宙開発の歴史を彩った数々の出来事に、宇宙飛行士の地球に関する考えを織り交ぜたアニメーションをどうぞ。(解説は英語です)

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