グランドキャニオンへの旅、絶景&穴場9選

ひと味違う旅が楽しめる、絶対外せない見どころを厳選

2019.02.28
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グランドキャニオンのノースリムにあるブライト・エンジェル・ポイント。日の出を眺める観光客の姿も。(PHOTOGRAPH BY CHAD EHLERS, AURORA)
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 米国グランドキャニオン国立公園のノースリム(北側の崖の縁)をおすすめしたい理由はいくつかある。まず、グランドキャニオンには年間600万人の観光客が訪れるが、ノースリムまで足を延ばす人はほんの一部なので、人が少ない。標高はサウスリムより300メートル以上高く、気温は数度低い(積雪のため、ノースリムが開園しているのは5月から10月の間だけだ)。また、米ニューメキシコ州アルバカーキからノースリムに向かう800キロメートルほどの間にも、目的地に匹敵するほどのすばらしい旅を楽しめる。ここでは、ニューメキシコ、アリゾナ、ユタ、コロラドという4つの州が接するフォーコーナーズというエリアを旅するうえで、絶対に外せない9つの見どころを紹介しよう。(参考記事:「グランドキャニオンにかかる虹」

チャコ文化国立歴史公園

 ニューメキシコ州にあるチャコ文化国立歴史公園は、経由地にしてしまうのがもったいないような場所だ。プエブロ族の先祖たちが西暦1100年ごろに作った「グレート・ハウス」と呼ばれる巨大な遺跡群を保護するため、ユネスコの世界遺産に指定されている。アルバカーキから車で向かうと、2時間半ほどの旅の最後は、25キロほど舗装されていない道路を土ぼこりをあげながら走ることになる。しかし、それと引き換えに楽しめるのは、米国でもっとも暗いと言われる夜空と、今でも米国の先住民にあがめられている古代遺跡だ。アルバカーキにあるホテル・チャコは、チャコ・キャニオンをモチーフに取り入れた新築ホテルで、いたるところに米国先住民のアートが散りばめられている。このホテルでは、チャコ文化国立歴史公園への日帰りツアーも行われている。(参考記事:「古代プエブロに母系支配者、「世襲」の起源に光」

フォーコーナーズ・モニュメント

 国道64号線と160号線が交わるアリゾナ州ティース・ノス・ポスから北へ10キロほど。そこはナバホ・ネーションという先住民保留地であり、丸いモニュメントが設置されている。米国で唯一4つの州の境界が交わる場所であり、絶対に外せない撮影ポイントだ。先住民の売店では、アート作品や揚げパンなどの家庭料理が売られている。(参考記事:「ビスティ・デナジン荒野(米国ニューメキシコ州)」

ノースリムに行けば、人ごみを避けてゆったりとグランドキャニオンを満喫できる。付近には、すばらしい見どころがたくさんある。(PHOTOGRAPH BY CHRISTIAN HEEB, REDUX)
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モニュメントバレー・ナバホトライバル公園

 モニュメントバレーのそびえ立つ岩山(ビュート)やどこまでも広がる青い空は、米国西部を象徴する景色だ。観光客は、ユタ州とアリゾナ州の境界付近の曲がりくねった道路を30キロ弱たどれば、この公園を一周できる。さらに奧地を巡りたい方には、公園のガイドツアーもある。ワイルドキャット・トレイルという5キロほどのハイキングコースは、ガイドなしでも楽しめる。公園に入るには、入場料として20ドル(現金のみ)が必要だ。公園内には、その名の通りすばらしい景色を楽しめるザ・ビュー・ホテルもある。(参考記事:「モニュメントバレーに降る星」

カイエンタのバーガーキングとナバホ・コードトーカーの展示

 あまりお腹が空いていなくても、アリゾナ州カイエンタのバーガーキングにはぜひ立ち寄ってみよう。この店には、ナバホ族のコードトーカーに関する展示がある。コードトーカーとは、第二次世界大戦中に日本軍による傍受を防ぐために、暗号として使われたナバホ語を話せるナバホ族だ。このコードトーカーの存在は、レーガン大統領の時代まで機密扱いだった。結局この暗号が破られることはなく、連合国の多くの命を救うことになった。カイエンタでの集合場所といえばこのバーガーキングに決まり。コードトーカーの活動を紹介する展示があり、地元の人々が戦地から持ち帰った品物などもある。

次ページ:目の覚めるようなアンテロープキャニオン

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