スコットランドとっておきの旅ガイド、写真10点

歴史と自然を満喫、知る人ぞ知る名所やイベント、グルメ、宿も紹介

2018.12.01
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英国スコットランドで最も荒々しい景観が見られるのは、セント・キルダ群島にあるボレレー島などの島の周辺だ。雲に覆われた島に巣を作る数千羽のシロカツオドリが、列をなして夕暮れの空に飛び立つ。(PHOTOGRAPH BY JIM RICHARDSON)
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 英国スコットランドの島々には、時を超えた伝統が生活の中に生きている。そして、スコットランド地方のあちこちで、最高のグルメ、見所、ハイキングスポットなどを楽しもう。

文化的な行事とスポット

 スコットランドの伝統を感じながらどんちゃん騒ぎに興じるなら、ハイランド・ゲームズ(5月から9月にかけて行われる競技会)やエディンバラ・フェスティバル・フリンジ(8月に開催される芸術祭)のような人気のイベントがいいだろう。だが、この地への親しみを感じたいのなら、あまり知られていない名所やイベントにもよいものがある。

スコットランド国立肖像画美術館(エディンバラ):作家アレグザンダー・マコール・スミス氏は、スコットランド国立肖像画美術館を家族アルバムに例えている。「ジェームズ6世がどんな顔をしていたか知りたければ、ここに来ればよい。その父でスコットランド女王メアリーの夫、謎の爆死をしたダーンリーの顔も見られる。言っておくが、不審な状況で死んだ歴史上のスコットランド人はやたらと多いので、ここに肖像画が収蔵されている人物のほとんどがそんな死に方をしたのではないかと思えてくるかもしれない」(参考記事:「肖像画の下に女王メアリー、浮かび上がる歴史」

ムサ・ブロック(シェトランド諸島):シェトランド諸島沖に浮かぶ平らな小島、ムサ島には、紀元前400年から200年頃に建てられた、高さ13メートルの鉄器時代の円塔(ブロック)がある。スコットランドで最も保存状態のよい有史以前の建築物のひとつだ。5月から7月中旬までは特別に、メインランド島を午後10時半に出港するフェリーが週3便運行されている。緯度が高いため、薄闇に包まれ始める時刻だ。観光客は帰りの便までの約2時間半、この謎めいた円塔を自由に探検できる。ミステリー作家のアン・クリーヴス氏は短編『The Return(帰還)』で、この島の荒涼とした美しさを物語の舞台に使用している。中でも不思議な魅力があるのは、円塔に巣を作るヒメウミツバメの群れだとクリーヴス氏は言う。「夕闇が迫るとウミツバメは陸に戻る。雛鳥の呼び声や、餌を運んで来る親鳥の姿で、塔が生き生きとする」(参考記事:「ストーンヘンジの原点 最果ての巨石文明」

【関連ギャラリー】スコットランドとっておきの旅ガイド、写真10点(写真クリックでギャラリーページへ)
彫刻家のアンディ・スコット氏が8年をかけて完成させた「ザ・ケルピーズ」。高さ約30メートルのステンレス製の馬の頭が、フォールカークのフォース・アンド・クライド運河から姿を現したようだ。(PHOTOGRAPH BY JIM RICHARDSON)

「ザ・ケルピーズ」像(フォールカーク):ガーゴイル(怪物の形をした屋根の石像)やその他の石像は、スコットランドの公園、城、広場では鳩やテリア犬と同じくらいありふれた存在だ。しかしこの国で最も人目をひく野外アート作品のひとつが、フォールカークのフォース・アンド・クライド運河の東端にある。光り輝く鋼鉄製の馬の頭が2つ、地面から30メートルもの高さで突き出しているのだ。これは馬の力を利用してきたスコットランドの伝統に捧げる記念碑であり、スコットランドの民話にしばしば悪霊として登場する馬をかたどった作品でもある。

ブラッディ・スコットランド(スターリング):毎年9月に開催される、犯罪小説の国際文学祭だ。参加者は著名なミステリー作家らとお酒を飲みながら、フィクションにおける科学捜査や「タータン・ノワール」と呼ばれるスコットランド風ミステリーについて意見を交わす。ホーリールード教会での開幕イベントにはファンも入場できる。勇気のある人は、犯罪小説作家が出版業界の幹部に自分の作品を売り込む場、「ピッチ・パーフェクト」に参加するのもよいだろう。

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