【動画】メキシコ伝統の馬術競技に「虐待」の声

「目に見えない人種差別」と主催者側は反論

2018.11.02
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 メキシコの女性馬術競技「チャーラ」の振興を目的とする非営利団体チャーラ・インテルナシオナル・デ・ラス・アメリカスの設立者クリスティーナ・カブラル氏は「スライドを行う馬はほかのことには使いません」と話す。「彼らはトレーニングを積んでおり、体のケアも怠りません」

 フレノと呼ばれるハミへの批判もある。ハミは、手綱の操作を伝えるために馬の口に含ませる金属製の馬具。馬場馬術などで使われるものと異なり、フレノは真ん中でカーブしているため、馬の舌により大きな圧力がかかる。動物保護団体はすべてのハミを批判しているが、カブラル氏によれば、フレノは特に大きな批判を集めているという。

 テキサスA&M大学馬術部門のサラ・サンプソン氏は「ウェスタン馬術でよく使われる大勒(たいろく)ハミによく似ています」と説明する。「てこの原理を利用しているため、とても小さな圧力で手綱の動きを伝えることができます」

ギャラリー:馬と生きる 北米先住民 写真13点(写真クリックでギャラリーページへ)
「インディアンの姫君」コンテストに臨むワナプム族の少女と愛馬デイジー。(Photograph by Erika Larse)

 米国カリフォルニア州では、動物保護団体がロビー活動を行い、チャレアーダのブル・テーリング(牛の尾をつかみ、地面に倒す競技)やホース・トリッピング(馬の前脚にロープをかける競技)を禁止しようとしている。

 カブラル氏はこれに対し、「目に見えない人種差別」が原因で、チャレアーダは不当に標的にされていると主張する。

「私たちが動物をどのように扱っているのか。彼らにはそれをきちんと見るつもりなどありません」とカブラル氏は話す。「虐待が一度もなかったとは言いませんが、私たちの文化は決して虐待を目的としていません。しかし、私たちは同時に、革新を求めています。もっとうまく動物を扱う方法があると誰かに言われたら、私たちは“そのことについて話し合いましょう”と答えます」

文=RICHIE HERTZBERG/訳=米井香織

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