セクシーポーズをきめるリス 愉快な写真の秘密

ツイッターで世界に拡散した日本発の写真。リスの本当の乳腺はどこに?

2018.10.29
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胸の大きなリスが物議を醸しているが、ロッキー山脈に暮らすこのキタリスは間違いなく子育て中だ。(PHOTOGRAPH BY SUMIO HARADA, MINDEN PICTURES/NAT GEO IMAGE COLLECTION)
胸の大きなリスが物議を醸しているが、ロッキー山脈に暮らすこのキタリスは間違いなく子育て中だ。(PHOTOGRAPH BY SUMIO HARADA, MINDEN PICTURES/NAT GEO IMAGE COLLECTION)
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 この写真の話は、ここまで。胸の話が出たところで、ここからは哺乳類の授乳方法を紹介しよう。(参考記事:「オランウータンは8歳でも授乳、霊長類最長と判明」

 ヒトは胸部に2つの乳腺を持つ。ゾウやハイラックス(イワダヌキ)、マナティーもヒトと同じように胸に2つの乳腺があることを知っている人は少ないかもしれない。

 イヌ、ネコ、ウマなど、そのほかの多くの哺乳類は下腹部に乳腺がある。ウシの乳腺は骨盤の近くに4つあるが、4つが一体化し、1つの乳房を形成するように見える。米アイダホ大学で授乳の生理学を研究するエイミー・スキビエル氏は「実際にはそれぞれの乳首と乳管と乳腺があり、乳腺はそれぞれ別です」と説明する。

 コウモリの中には、良いとこ取りなのか、胸部と骨盤の両方に乳首が付いている種もいる。母乳が出るのは胸部の乳首で、骨盤側にあるのは「偽の乳首」と呼ばれる。これは母親の飛行中、赤ん坊がつかまるための「取っ手」のように使われている。(参考記事:「ホホジロザメが子宮で「授乳」、サメでは初の発見」

 実はカモノハシとハリモグラが属する単孔目の哺乳類には乳首が無い。(参考記事:「カモノハシが太古から変わらない理由」

「単孔目は乳腺の先に乳輪だけがあります」とスキビエル氏は話す。「母乳はそこから染み出し、子供はそれをなめるのです」

【参考動画】リスの謎の行動を解読
リスは餌を探したり蓄えたりするとき、警戒と好奇心のバランスを取って行動している。

文=JASON BITTEL/訳=米井香織

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