チョコ色のラブラドール・レトリバーは短命、研究

ラブラドール全体の寿命は約12年、チョコレート色は10.7年と判明

2018.10.25
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イヌが飼い主に何かを要求するときに共通するジェスチャー19種類を特定した。ジェスチャーの例は50秒前後から。(字幕は英語です)

より健康で長寿の犬が生まれるように

 他の動物でも、毛皮の色が健康に関係していることを示す研究はある。オオカミの黒い毛皮を発生させる遺伝子が、炎症の抑制と感染症防止にも関係していると考える学者もいる。

「人間を対象とした研究でも、炎症は寿命と生活の質に関係すると示唆されています」と、マクグリービー氏は言う。「恐らくはそれと似たような過程により、感染症のせいで皮膚や耳で炎症を何度も繰り返し、免疫系に負担がかかって、寿命を縮めてしまうのではないでしょうか」(参考記事:「人々を癒やすセラピー犬、犬はどう感じている?」

 一部の犬種では、毛の色が気性と関係があり、さらに高い確率で聴覚や視覚障害が現れることを示すと言われている。

 今回の研究ではまた、ラブラドールは全体的に肥満の確率が高いことも明らかになった。イギリスのラブラドールの9%近くが、太り気味、または太りすぎだという。なかでも、去勢手術を施されたオスが肥満になりやすい(手術済みのオスの場合11.4%、手術をしていないオスの場合4%)。一方、去勢手術を受けた犬には精巣疾患やその他の病気のリスクが減るという効果もある。メスの場合は、避妊手術と肥満の関連性は認められなかった。(参考記事:「犬は「赤ちゃん言葉」をどう感じている? 研究」

 この研究が、潜在的な健康問題の早期発見を助け、より健康で長寿の犬が生まれるような交配法を促せればと、研究者たちは願っている。

「ラブラドール・レトリバーは色々な病気にかかりやすいと言われていますが、特定の病気がペット全般でどれほど多いのかといったことについては、正確な情報が十分にありません」と、マクグリービー氏は言う。

「今回の研究は、イギリスにある数百という動物病院の記録に基づいて、数万匹ものラブラドール・レトリバーを対象にした初めての研究です。ラブラドール・レトリバーを飼うにあたって、どんなことに気をつければよいのかといった情報を、飼い主に与えるものだと思います」

【ギャラリー】どの子が好き?愛らしいイヌたちの写真10点(写真クリックでギャラリーページへ)
イエローのラブラドール・レトリバー。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK)

文=Paul Heltzel/訳=ルーバー荒井ハンナ

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