埋葬されたのは1人だけではない。約30メートル四方の場所からは、埋葬塚の形跡が8つは見つかっている。地中からは、3つの大きな共同住宅と、もう少し小さい6つの建造物も見つかっている。大きなものは、長さ45メートルほどにもなる。

 考古学者たちは、今後の発掘で塚や共同住宅の年代を特定したいと考えている。というのも、これらは異なる時代に作られた可能性があるからだ。「構造物と船が同じ時代のものかどうかは、よくわかりません」とパーシェ氏は言う。(参考記事:「バイキング、その恐るべき戦法と強さの秘密」

 パーシェ氏らは、2019年春にさらに綿密な調査を行う予定だ。磁力計による調査に加え、できれば試掘して船の状態を確認したいとも考えている。船体に使われた木が残されていれば、厳密な年代測定もできるかもしれない。

 ただ「王の財宝」が見つかる可能性は低そうだ。塚はとても目立つので、バイキング時代の埋葬物は、19世紀に農業開発が行われる何世紀も前に盗掘にあっているからだ。それでも文化歴史博物館の考古学者であるビル氏は財宝よりも船に期待を寄せる。「船が無傷かどうか、とても楽しみです。もしそうなら、大きな発見をもたらしてくれることでしょう」

ノルウェーの考古学者たちは、全地形対応車に地中探査レーダーを取りつけて農地の地下を調査し、バイキング船や共同住宅を発見した。(PHOTOGRAPH BY ERICH NAU, NIKU)
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