この10年で8種の鳥が絶滅か、評価の見直しを勧告

3種が絶滅、1種が野生絶滅と断定、残りも今世紀の目撃例なし、最新研究

2018.09.10
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かつてブラジル北東部に生息していたアラゴアスマユカマドドリは、すでに絶滅していると断定された。(PHOTOGRAPH BY AGAMI AGENCY, ALAMY)
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 野生生物の保護に携わる人々が現在最も心配しているのは、持続不可能な木材の切り出しや農業のための森林伐採による絶滅だ。

「今回の結果は、主として持続不可能な農業と木材の切り出しによる生息地の消滅と縮小が、複数の大陸に絶滅の波を広げていることを裏付けるものです」と、論文の主著者でバードライフ・インターナショナルの首席科学者であるスチュアート・ブッチャート氏はプレスリリースで述べている。

 かつてこうした生物の多くが豊富に生息していたアマゾン熱帯雨林では、森林伐採への懸念がますます大きくなっている。世界自然保護基金(WWF)は、2001年から2012年までに1700万ヘクタール以上の森林が失われたと推定している。2018年2月に学術誌「Science Advances」2018年2月号に発表された論文によると、アマゾンの森林地帯の40%が森でなくなると、生態系は回復不可能な打撃を受けると予想され、現在のアマゾンはこの臨界点に近づいているという。(参考記事:「アマゾニア 21世紀の暮らし」

 生物学者で、ナショナル ジオグラフィック協会の上級プログラムオフィサーであるルイーザ・アルネド氏は、特定の種類の食物だけを摂取したり、特定の樹木にのみ巣を作ったりする鳥は、生息地の消滅の影響を受けやすいと説明する。

「生息地が失われた途端、鳥たちが絶滅するのです」

 彼女はまた、森林に生息する鳥類の種類が減ると、森林伐採の問題が悪化するおそれがあると指摘する。多くの鳥は植物の種子を拡散し、花粉を媒介して、伐採された森林に生命を呼び戻すのに役立っているからだ。(参考記事:「鳥がいるといないとで、自然はどう変わるのか」

 バードライフ・インターナショナルは、今回絶滅の可能性が高いとされた4種を絶滅したと断定するには、さらなる研究が必要だとしているが、いずれも2001年の時点ですでに目撃されなくなっている。(参考記事:「ほぼ絶滅した鳥が復活へ、ある男の30年の努力」

 ごくまれに、絶滅したと思われていた動物が再び発見されることもある。

 80年前に絶滅したとされていたヴァンゾリーニ・ボールドフェイスド・サキ(Pithecia vanzolinii)というサルの生存が2017年に確認されたことは、広大なアマゾン熱帯雨林の保全活動の数少ない勝利の実例だ。(参考記事:「【動画】アマゾンの幻のサル、生きた姿80年ぶり」

【参考ギャラリー】世界の美しい鳥たち3(写真クリックでギャラリーページへ)
コンゴウインコ (Photograph By Daniel So, National Geographic Your Shot)

文=Sarah Gibbens/訳=三枝小夜子

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