【動画】リカオンvsハイエナ 集団で横取り闘争

獲物をめぐり集団同士が大声を上げてせめぎ合う、緊迫した争いの行方は

2018.09.07
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「ハイエナは過小評価されています」

 ティレル氏によると、食べるものが十分にある環境では、ハイエナとリカオンはうまく共生しているように見えるという。しかし、獲物の供給が減ると、両者は人間が暮らす保護区外へ出ていくこともある。そうなった場合、夜行性に近いハイエナはこっそり狩りができるが、リカオンは家畜を殺すという理由で人間に復讐されることも少なくない。(参考記事:「特集ギャラリー:毒殺される野生動物」

「ハイエナは獲物を盗むこともできれば、自分で狩りをすることもできます。ハイエナがこれほど繁栄しているのは、こうした進化を遂げたおかげです」とホフメイヤー氏は話す。

「ハイエナは間違いなく、過小評価され、必要以上に中傷されています。実際のハイエナは驚くほど賢く、適応力が高く、子供が生まれれば、愛情に満ちた献身的な親になります。さらに、家族で行動し、互いを守ります」(参考記事:「ハイエナは邪悪? 5つの都市伝説を検証する」

 動画では、1匹のハイエナが獲物を横取りしようと試みるが、リカオンたちは牙をむき、うなり声で撃退する。それでも、ハイエナは諦めず、家族を連れて戻ってくる。ハイエナたちは甲高い声で叫びながら、「威圧的な陣形」をつくり、リカオンに迫っていると、ティレル氏は説明する。ハイエナたちは突進し、ようやく手に入れた獲物からリカオンを追い払う。そして、素早く獲物を持ち去る。

 ホフメイヤー氏は捕食者たちの生存競争について、「本当に貴重なもの」を見せてもらったと感想を述べている。

弱肉強食のフォトギャラリー 写真13点(写真クリックでギャラリーページへ)
コフラミンゴをくわえるブチハイエナ。(PHOTOGRAPH BY WINFRIED WISNIEWSKI, MINDEN PICTURES)

文=KITSON JAZYNKA/訳=米井香織

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