【動画】網がからみついたジンベエザメを救出

ダイビング中の米ハワイの家族が発見。父親が素潜りで網を切断

2018.08.16
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 米ハワイ州のラナイ島、カウノル沖でジョビー・ローラー氏一家が素潜りを楽しんでいると、そこに世界最大の魚類ジンベエザメが現れた。絶滅の危機にあるジンベエザメと遭遇するのは、家族の全員が初めての体験だった。

【動画】米ハワイで、ある家族が絶滅の危機に瀕しているジンベエザメを目撃。首に網がからまったジンベエザメを助けるため、父親が素潜りで網を切断する。(解説は英語です)

 澄みきったハワイの海で長い間、潜っていても、ジンベエザメの姿を見かけることはめったにない。ただ、家族の喜びは長くは続かなかった。というのも、若いサメの首のまわりには太く重い網が巻き付いていたことがわかったからだ。

 ジョビー・ローラー氏とカプア・カベロ氏の夫妻は、オアフ陸軍自然資源プログラムで絶滅危惧種の保護活動に携わっている。「とても痛そうに見えました」とローラー氏は言う。「背中の網が当たっている部分3カ所に傷ができており、胸びれには網が7〜8センチほど食い込んでいました」(参考記事:「ジンベエザメが小型化と研究報告」

 そこで、彼らは網を切ってサメを助けることにした。経験豊かなダイバーであるローラー氏は、刃がのこぎり状になったダイバー用の小型ナイフを手に、一度に2分くらいずつ15〜18メートルの深さまで何度も潜り、慎重に網を切っていく。

 息子で17歳になるカネホアラニさんと、プラマ・ラナイという野生動物管理団体のマネージャーを務めているジョン・スプレーグ氏もその作業を助けた。30分ほど作業して、なんとかジンベエザメを網から解放することができた。

 15歳になる娘、ホオヒラさんは、サメにまとわりついていた網を岸まで運んだ。重さは70キロもあった。この一件について、カプア・カベロ氏は「家族の偉業ですよ」と話す。

ジンベエザメのその後は?

 ジンベエザメは、カベロ氏が言う「決して外れない網のレイ(花輪)」から解放されたが、元気になるのだろうか?

 ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーでジンベエザメの世界的権威であるブラッド・ノーマン氏は、網についていたフジツボなどの様子から、網は数カ月間以上、サメの体に巻き付いていたと考えている。実は、ハワイ州の土地・天然資源管理局は、2018年7月中旬にスキューバダイビングの愛好家からこのサメについて連絡を受けており、目撃者に情報提供を呼びかけていた。

次ページ:サメが人に助けを求めていた?

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