【動画】ワニに狙われ絶体絶命、その時インパラは

島にとどまるか、水に飛び込むか、究極の選択

2018.08.06
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【動画】泳ぐべきか、泳がざるべきか。島に取り残され、空腹のワニに狙われた不運なインパラ。飢え死にするか、岸までワニと競争するかの二択を迫られた。(解説は英語です)

 小さな島にとどまって餓死するか、あるいは体長3メートルのナイルワニがいる水の中に飛び込むか、あなたならどちらを選ぶだろうか?

 8月1日の朝、南アフリカ、クルーガー国立公園のすぐ外の川にいたインパラは、究極の選択を迫られた。そして、インパラはついに決断を下した。ワニが島にはい上がってきたのを見て、水に飛び込んだのだ。しかし、結末は悲惨なものだった。

 インパラが水中へ飛び込むと、ワニがあっという間に追いつめる。そこへ不意にカバが現れ、参戦した。縄張りに侵入したワニを追い払うためだろう。事態は、三者が入り乱れる混沌とした争いへと一変した。

 最終的には、ワニがインパラを捕まえた。そしてカバがもう1頭現れ、2頭で泳ぎ去っていった。カメラは水面の泡にズームインする。水中に隠れているワニの唯一の手掛かりだ。おそらくインパラをしっかりとくわえていることだろう。(参考記事:「大きい相手に不足はない、ナイルワニ」

「インパラにとっては、明らかに不幸な出会いでした」。この光景を見つけたガイドで、野生動物のライブ映像を配信するウェブサイト「ワイルドアース」のプレゼンターでもあるジェームズ・ヘンドリー氏は語る。

「ワニを応援する人はめったにいないと思いますが、ワニも食べなければ生きていけません」(参考記事:「ジャガーがワニをとらえた決定的瞬間、15秒の早業」

めずらしい対決

 この映像のような状況は、サバンナで日常的に起こっていると思われるかもしれない。実際、ケニアのマサイマラ国立保護区でなら、もっとよく見られる光景だとヘンドリー氏は述べる。同保護区のシマウマ、ヌー、トムソンガゼルは、腹を空かせた捕食者がたくさんいる、大きく深い川を渡らなければならないからだ。

 それに比べ南アフリカでは、特にこの時期、はるかに浅く狭い川が多い。同氏によると、その他の水場といえば、通常は小さな池や貯水池くらいで、インパラのような動物は、必要がない限り、渡ろうとすることはめったにない。

 実際のところ、インパラがどうやって島にたどり着いたのかは謎だ。別の捕食者から逃げて島に泳ぎ着き、一晩避難することを余儀なくされたのかもしれない、とヘンドリー氏は考えている。

次ページ:カバは何を狙っていたのか

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